Artchevron_right池田亮司「systematics」

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池田亮司「systematics」

By the editors of TECHNÉ, posted at 02:23 PM on October 24, 2013

Ryoji Ikeda
systematics [nº1-1]
2012
punched tape for vintage computer, light-boxed frame
5.9 x 103 cm

© Ryoji Ikeda / Courtesy of Gallery Koyanagi

2013年11月1日(金)から、ギャラリー小柳にて池田亮司さんの個展「systematics」が開催されます。

池田亮司さんは1966年、岐阜県生まれの作家です。1990年から音楽活動を開始し、1995年以降、コンサートやインスタレーションなどを通じてサウンドアートの領域で積極的に作品を発表してきました。表現媒体を超えて制作を続ける池田さんは、ウィリアム・フォーサイス(振付家)、伊東豊雄さん(建築家)、杉本博司さん(現代美術家)、そしてアーティスト集団ダムタイプとのコラボレーションなど、さまざまな分野へと活動の幅を広げています。近年は、ニューヨーク最大規模のインスタレーション・プロジェクト「パーク・アベニュー・アーモリー」(2011年)を始め、2011年にはコロンビア国立大学美術館(ボゴタ)、2012年にはハンブルガー・バーンホフ現代美術館(ベルリン)とDHC/ART(モントリオール)で大規模な個展が開催されました。白色光のタワーとサイン波による巨大インスタレーション「spectra」も2010年のあいちトリエンナーレ以降、ブエノスアイレス(2012年)、タスマニア(2013年)、シャルジャ(2013年)と世界各地で展開しています。また、量子力学や量子情報理論を作品化しようとする新プロジェクト「superposition」が始動。2012年パリ、ポンピドゥ・センターで初演されたパフォーマンス・バージョンが、2013年の秋に京都芸術劇場 春秋座で日本初演されます。

ギャラリー小柳での二回目の個展となる今回の展示では、2012年のDHC/ARTでの個展で発表された新シリーズ「systematics」が日本初公開されます。草創期のコンピューターで使われたパンチカードや自動演奏ピアノのためのピアノロールなど、かつてのデータの記録媒体を精緻なライトボックスに収めて、記録の考古学を展示します。真っ黒に塗装されたパンチカードやピアノロールからは一切の意味を剥奪され、ライトボックスの強烈な光によって整然と並ぶ穴のパターンの数学的な美しさが強調されます。

本展の会期は2013年12月21日(土)まで。この機会に是非ご高覧下さい。

池田亮司 Ryoji Ikeda: systematics
会期:2013年11月1日(金)- 12月21日(土)

ギャラリー小柳(東京・銀座)
東京都中央区銀座 1-7-5 小柳ビル 8F
営業時間:11:00 - 19:00
定休日:日・月・祝祭日
http://www.gallerykoyanagi.com

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