Artchevron_right石田尚志「燃える椅子」- 五島記念文化賞美術新人賞研修帰国記念 -

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石田尚志「燃える椅子」- 五島記念文化賞美術新人賞研修帰国記念 -

By the editors of TECHNÉ, posted at 02:24 PM on October 25, 2013

石田尚志
「燃える椅子」、2013 年
シングルチャンネル・ビデオ
© 2013 Takashi Ishida

2013年10月26日(土)から11月22日(金)まで、タカ・イシイギャラリー (東京・清澄)にて石田尚志さんの個展「燃える椅子」が開催されます。

石田尚志さんは1972年、東京生まれの画家/映像作家です。現在は多摩美術大学准教授でもあります。2007年五島記念文化賞美術新人賞受賞。最近の主な展覧会として、2011年の「MOTコレクション:サイレント・ナレーター それぞれのものがたり [特集展示] 石田尚志」(東京都現代美術館)、2010年には「アーティスト・ファイル2010-現代の作家たち」(国立新美術館)、ポーランドの「第2回Mediations Biennale:Beyond Mediations」、「高松コンテンポラリーアート・アニュアルvol.01-もうひとつの・カーニバル」(高松市美術館)、さらに2009年の「躍動するイメージ。石田尚志とアブストラクト・アニメーションの源流」(東京都写真美術館)などが挙げられます。

本展は、波のように増殖する有機的な線を一コマずつ描いては撮る手法で「映像」に変貌させるドローイングアニメーションの最新作品が展示されます。今回の作品では、コンクリートの壁と床にチョークでドローイングが描かれ、そしてそこに水が撒かれてチョークの線が消えてゆき、撒かれた水もまた乾いて消えてゆく、その反復するイメージが描かれています。コンクリートの壁と床に対して、定着ができない素材が使用されていることで、生成し消滅していくイメージの連鎖がよりいっそう浮き上がります。またこれは、石田の五島記念文化財団の助成によるカナダとイギリスでの滞在中に制作された「リフレクション」の対となる作品でもあります。「リフレクション」がそうであったように、スタジオ内の人工の照明ではなく、制御のできない自然光を取り入れることによって、ドキュメンタリーとしての側面に対しても新たな冒険がなされています。

「燃える椅子」は、これまでの作品のなかでもっとも夢の領域に近づいた仕事だと感じている。「リフレクション」が昼の絵画だったとすると、これは夜の絵画だと思う。

石田尚志

本展は、タカ・イシイギャラリーと五島記念文化財団による共催となります。この機会に是非ご高覧下さい。

石田尚志「燃える椅子」- 五島記念文化賞美術新人賞研修帰国記念 -
会期:2013年10月26日(土)- 11月22日(金)

タカ・イシイギャラリー(東京・清澄)
東京都江東区清澄1-3-2 5F
営業時間:12:00 - 19:00
定休日:日・月・祝祭日
http://www.takaishiigallery.com/

バージョン情報
Version 3.0
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