鎌田友介 「D construction」
鎌田友介個展「D construction」(2013年)より展示風景
写真提供:児玉画廊
児玉画廊(京都)にて、2013年6月22日から8月10日まで、鎌田友介さんの個展「D construction」が開催されています。
鎌田さんは、1984年神奈川県生まれの作家です。2011年の個展「After the Destruction」(児玉画廊, 京都)および、2012年の個展「D Structure」(児玉画廊|東京)において、物体の構造について、「空間性」「パースペクティブ」「視覚」等の見地から、様々に考察する作品を発表してきました。ガラスや鏡の透過性、反射によって空間を拡張し、構造を撹拌するインスタレーションや、錯視を利用した立体作品など、いずれも作家の多視点的な思考を表象すべく、多くの意味を内包します。
本展では、鎌田さんご自身のルーツを巡るリサーチから始め、自分や両親の出自、生活環境、関心事など自らにまつわる様々な事柄を拾い集めました。そして、縁のある土地を巡り、文化、産業、建築など、多角的な視点から調査を進め、自分を起点としたあらゆる要素のマッピングを試みました。その過程で、自分のルーツといくつかの歴史的事実との接点を見出すに至ります。本展で鎌田さんが提示するのは、関係性という構造体の視覚化であり、思考のマッピングであり、自身のルーツとの関係性から、歴史に対する個人的批評と見解を得るための作品です。
「エントロピーのモニュメントとして」と鎌田さんは言いますが、「鎌田友介」を起点とした一つの構造体の様相を呈す今展覧会において、作家自身を取り巻く様々な事象が交じり合い、そしてより大きな歴史へと関係性を広げ、エネルギーを増幅しながら溜め続けていく様は、どこか「破壊」的なカタストロフィを予感させます。この機会に是非ご高覧下さい。
鎌田友介 (Yusuke Kamata) D construction
2013年6月22日(土)- 8月10日(土)
児玉画廊
京都市南区東九条柳下町67-2
開廊時間 :11:00 – 19:00
閉館日 : 日曜日、月曜日、祝日
公式ウェブサイト
http://www.kodamagallery.com/
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