政田武史 「それはこうして現れる。世界が吹き出す時に。」
政田武史「吹き出す絵」2013, サクラクレパス、ミクストメディア、33 x 20 x 7 cm
ハギワラプロジェクツ(初台)にて、2013年7月12日から8月10日まで、政田武史さんの個展 「それはこうして現れる。世界が吹き出す時に。」が開催されます。
政田さんは、1977年大阪生まれの作家です。ゾンビ映画や人類学/サイエンス雑誌の写真、テレビやネット上の画像を、大胆な筆致と鮮やかな色彩によって油絵に置き換え、現実と虚構、外界と自分の境界線について考察を促す作品を制作しています。2012年に発表した作品では、映画のワンシーンと現実の風景を一つの画面に置き、より多義的な意味を含ませていました。
今回の展示では、作家自身の原点にたちかえり、制作動機を追求した作品に取り組んでいます。クレパスを溶かして形成された、花のような、吹き出すマグマのような、生物のようにも見える立体は、身体性と、物質が流れ落ちる偶然性を含み、絵画が持つイメージと物質感の交錯をよりダイレクトにつきつける作品です。また、写真や雑誌の切り抜きを薄い透明な膜に印刷して壁に羅列されたインスタレーションでは、作家の世界観に影響を与えた一つ一つのイメージがそれぞれ共鳴し、新たな物語性の生成を体感することができます。
政田さんは、それらの作品を並列にすることで、絵画の純粋な楽しみをダイレクトに伝えつつ、イメージをめぐる考察とその多義性についての探求を行おうとしています。現代における情報、そして表現について真摯に取り組む中で、改めて自身の創造の原点に立ち返り、絵画の純粋性や、生のままの存在というものの強度について再確認を試みた展示となっています。この機会に是非ご高覧下さい。
政田武史 Takeshi Masada
「それはこうして現れる。世界が吹き出す時に。」
"It appears this way. When the world bursts out."
2013年7月12日(金)- 8月10日(土)
協力:ワコウ・ワークス・オブ・アート
HAGIWARA PROJECTS
東京都新宿区西新宿3-18-2-101
開廊時間 :12:00 – 19:00
閉館日 : 日曜日、月曜日、祝日
公式ウェブサイト
http://www.hagiwaraprojects.com/
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