Artchevron_rightスターリング・ルビー 「BC RIPS」

2014年9月7日（日）から10月4日（土）まで、タカ・イシイギャラリー （東京・清澄）にて、スターリング・ルビーの個展「BC RIPS」が開催されます。

スターリング・ルビーは1972年、ドイツ生まれの作家です。光沢のあるウレタン彫刻、ドローイング、コラージュ、釉薬がたっぷりとかかった陶器、スプレーペイントにインスピレーションを受けたグラフィティ、ヴィデオなど、作品の技法は広範囲に渡ります。おもな展覧会として、ホイットニー・ビエンナーレ（ホイットニー美術館、ニューヨーク、2014年）、「Droppa Blocka」ドント・ダーネンス美術館（ゲント、2013年）、「SOFT WORK」（ローマ現代美術館まで巡回、2012-2013年）、瀬戸内国際芸術祭2010（福武ハウス、女木島）、「New Photography 2009」 ニューヨーク近代美術館 （2009年）、「Stray Alchemist」ユーレンス現代美術センター（北京、2008年）などが挙げられます。今後は、「The Los Angeles Project」ユーレンス現代美術センター（北京、2014年）、台北ビエンナーレ（2014年）、第10回光州ビエンナーレ（2014年）に参加する予定です。

タカ・イシイギャラリーで2度目の個展となる本展では、最新のBC（ブリーチ・コラージュ）シリーズが展示されます。ロールシャッハ・テストに使われるイメージと似た描き方で、ルビーは布パネルの折目に漂白液を垂らし、中心から放射状に爆発や星雲のような白黒反転したパターンを作り、その上に画面を二等分する鮮やかな色の布やバンドをコラージュします。飛び散った漂白液や布の断片は、端から染み出る大量の接着剤によってキャンバス表面に固定されています。ルビーはこのシリーズについて、アンディ·ウォーホルの「ロールシャッハ」のほか、バーネット・ニューマンの「ジップ」からの影響と引用があると述べています。これらの美しく形式的な絵画は、創造と破壊を横断し、空間に実在するかのようなアシッド・トリップを表現し、瞑想的なエネルギーを反響させています。

本展にあわせて、作品集「スターリング・ルビー 『BC』」が刊行されます。また、9月9日（火）からは、タカ・イシイギャラリー モダン（六本木）にて、スターリング・ルビー キュレーション 「サラ・コナウェイ & メラニー・シフ」も開催されます。この機会に是非ご高覧下さい。

スターリング・ルビー 「BC RIPS」
会期：2014年9月7日（日）- 10月4日（土）

タカ・イシイギャラリー（東京・清澄）
東京都江東区清澄1-3-2 5F
営業時間：12:00 - 19:00
定休日：日・月・祝祭日（9月7日は開廊）
http://www.takaishiigallery.com/