Artchevron_rightツィジュン・ウォン個展「MASKOLOGY」開催

© 2011-2025 techne LLC.

ツィジュン・ウォン個展「MASKOLOGY」開催

By the editors of TECHNÉ, posted at 11:20 AM on August 10, 2018

BAGGI
IKEA FRAKTA Mask, 2018
Material from IKEA FRAKTA bag
Handcraft

2018年9月1日、Hidari Zingaro(東京・中野)にて、ツィジュン・ウォンの個展「MASKOLOGY」が開催されます。

ツィジュン・ウォンは、1982年中国生まれのアーティストです。北京の胡同(伝統的な住宅街)で育ったツィジュン・ウォンは、中国の伝統文化とスニーカー収集にのめり込んできました。9歳でドローイングを学び始めて以来、芸術作品を生み出すことに魅せられてきたウォンは、2008年に幼少期からの夢を叶えるべく、仕事を辞めて伝統工芸品の制作を学び始めました。カスタマイズスニーカーの製作を数年にわたって手掛けた後、ウォンはスニーカーの生産サイクル全体について考えを巡らすようになりました。ちょうどその頃、2014年の冬、北京では大規模な工場化により発生した濃いスモッグに飲み込まれました。北京でランニングをしていたウォンは、このスモッグの問題を受けて、自身のスニーカーコレクションを使った美しく機能的なマスクの制作を思いつきました。その後も技術向上の努力を重ねたウォンは、この4年間でおよそ100ものスニーカー・マスクをハンドメイドで制作し、マスクはそれぞれ一足のスニーカーを素材として使用しています。ウォンは、アディダス、ナイキ、プーマ、リーボックなどとコラボレーションして、スニーカーが持つ美点を、マスクを通じて最大限に表現しています。

個展のタイトルである「MASKOLOGY」(マスコロジー)は造語になります。大規模な工場化がもたらす影響と拡大と共に、大気汚染は世界により大きな影響を齎すようになっている。そこで人類は、この新たな課題に取り組むべく新たな技術を模索し始めました。それがマスコロジーです。YeezyやOFF-Whiteなどの高価なスニーカーをマスクに転用することで、ウォンは有害な大気に対する実用的なバリアを提供しています。トレンドのスニーカーをマスクへと再構築することで、物質的に豊かになった反面、人体、そして環境への問題を孕む現代社会へ問題提起と注意喚起を促しています。

Hidari Zingaroで開催される「MASKOLOGY」は、ツィジュン・ウォンにとっても初の個展となります。会期は2018年9月1日から9月16日まで。

event_note

Information

Zhijun Wang「MASKOLOGY」

会期
9月1日(土) - 9月16日(日)
時間
12:00-19:00 ※水曜定休
住所
東京都中野区中野5-52-15 中野ブロードウェイ3F
サイト
http://hidari-zingaro.jp/
map

Map

Hidari Zingaro

バージョン情報
Version 3.0
閉じる