Artchevron_right早川祐太 “about body”

2016年11月11日（金）から、HAGIWARA PROJECTS（東京・初台）にて、早川祐太さんの個展”about body”が開催されます。

早川祐太さんは1984年岐阜県生まれ東京都在住の作家です。2010年に武蔵野美術大学大学院造形研究科彫刻コース修了。主な展覧会に “3331 Art Fair Various Collectors Prizes”3331 アーツ千代田 （2016 、東京）、 “早川祐太×高石晃×加納俊輔 [三つの体、約百八十兆の細胞]” 札幌大通地下ギャラリー500m美術館 （2015、札幌）、 “sculpture” HAGIWARA PROJECTS（(2015、東京）、 “メディウムの条件”HAGISO （2014、東京）、 “ i ” HAGIWARA PROJECTS（2013、東京）などがあります。これまで「人間はどのように世界に存在しているのか」という根源的な問いを制作の動機として、インスタレーションや立体を通して現象を視覚化する空間を提示してきました。

“about body” と題した今回の展示では、素材に直接関わることを通して、肉体や感覚といった身体と現象の関係性を表現します。”body”は、軽量粘土を使い、成形のプロセスに着眼した作品です。作家が加えた力に対して素材が反発する力で生成される形を残しながら造形していくことで、複雑な力の集積が形態として立ち現れてきます。どこか身体や内臓といったような生命力すら感じるその”body”を、今回はブロンズに置き換えて発表しています。元の素材感が消え、ブロンズによって永遠に固められた形象は、イメージから出来事へ、そして記憶へと鑑賞者の意識を引き込んでいきます。

“about body”の会期は12月25日（日）まで。この機会に是非ご高覧下さい。