Artchevron_right村上隆の五百羅漢図展

2015年10月31日（土）から森美術館（東京・六本木）にて、日本国内において2001年以来14年ぶりとなる村上隆さんの大型個展「村上隆の五百羅漢図展」が開催されます。

村上隆さんは1962年、東京生まれの作家です。東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。日本画において初の博士号を取得。制作工房、ギャラリー等を含めたアートの総合商社である有限会社カイカイキキ代表。オタクカルチャーやキャラクターと日本の美術史を接続し、「スーパーフラット」という概念を発明。「スーパーフラット三部作」と称される3展の最終章「リトルボーイ：爆発する日本のサブカルチャー・アート」展（2005年、ニューヨーク）は、全米批評家連盟によるベスト・キュレーション賞を受賞しました。2008年には『タイム』誌が選ぶ「世界で最も影響力のある100人」に選出。企業ブランディングのプロジェクトや、ミュージシャンとのコラボレーションでも知られています。2013年には初の実写映画作品「めめめのくらげ」を監督。TVアニメシリーズ6HP（Six Hearts Princess）の放映も控えています。

村上隆さんは、現在国際的に最も高い評価を得ている現代美術作家のひとりです。ロサンゼルス現代美術館を皮切りに世界巡回した回顧展をはじめ、ヴェルサイユ宮殿やロックフェラーセンター前広場などさまざまな場所で大型インスタレーションを発表しました。国内待望の個展となる本展では、全長100メートルに及ぶ《五百羅漢図》が日本で初公開されます。本作は、東日本大震災にいち早く支援の手を差し延べてくれたカタール国への感謝を込めて、震災の翌年2012年に首都ドーハで発表されました。

本展では《五百羅漢図》の他にも、「727」や「たんたん坊」といった代表的シリーズの最新作など、全作品が日本初公開となります。この機会に是非ご高覧下さい。