Artchevron_right「サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡」

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「サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡」

By the editors of TECHNÉ, posted at 12:00 AM on May 15, 2015
Petals of Fire (炎の花弁)

1989年、144×128 cm、アクリル絵具、オイルスティック、鉛筆、色鉛筆、紙

© Cy Twombly Foundation / Courtesy Cy Twombly Foundation

2015年5月23日(土)から、原美術館(東京・品川)にて、サイ・トゥオンブリーの個展が開催されます。

サイ・トゥオンブリーは1928年アメリカヴァージニア州生まれの作家です。20代の終わりにイタリアへ移住し、少しずつ大西洋の両側で孤高のアーティストとして評価を高めて行きました。トゥオンブリーの一貫して孤高な創作活動は1970年代末に転機を迎えます。1979年、ニューヨークのホイットニー美術館がトゥオンブリーの回顧展を開催、同じ年に作品のカタログレゾネ(総目録)第一巻も発行されました。同書には、フランスの高名な哲学者で批評家のロラン・バルトがトゥオンブリー論を寄稿しました。こうしてトゥオンブリーは、1980年代に入って国際的に高い認知度を得るようになりました。そして、1994年に今度はニューヨーク近代美術館(MoMA)で回顧展が開かれ、翌1995年、テキサス州ヒューストンのメニル・コレクション美術館に、トゥオンブリー作品だけを展示する別館《サイ トゥオンブリー ギャラリー》がレンゾ ピアノの設計で完成しました。そして晩年は、高松宮殿下記念世界文化賞(1996年)、ヴェニス ビエンナーレ金獅子賞(2001年)、レジオンドヌール シュヴァリエ勲章(2010年)と数々の賞に輝き、世界的な美術家として揺るぎない名声を獲得しました。

本展は、トゥオンブリーの類まれなキャリアを、紙の作品(ドローイング、モノタイプ)によって回顧するもので、1953年から2002年までの 50年間に制作した紙の作品約70点が展示されます。本展は、2003年にサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館で開催された展覧会が原型です。これは、同館初の外国人キュレーターであるジュリー・シルヴェスター(現・サイ トゥオンブリー財団)が企画し、トゥオンブリー自身が作品の選定に関わったものです。トゥオンブリーは残念ながら2011年に亡くなりますが、サイ トゥオンブリー財団の全面的協力により、このたび原美術館で開催することになりました。日本ではいくつかの美術館がトゥオンブリーの作品を収蔵していますが、日本の美術館では初めての個展開催となります。

「サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡」の会期は2015年5月23日(土)から8月30日(日)まで。この機会に是非ご高覧下さい。

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Information

サイ トゥオンブリー:紙の作品、50年の軌跡

会期
2015年5月23日(土)- 8月30日(日)
時間
11:00 - 17:00(祝日を除く水曜は20:00まで)
休館日
月曜日(祝日にあたる7月20日は開館)・7月21日(火)
会場
原美術館 東京都品川区北品川4-7-25
観覧料
一般: ¥1,100 / 大高生: ¥700 / 小中生: ¥500
Web
http://www.haramuseum.or.jp/
備考
入館は閉館時刻の30分前まで。
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原美術館

バージョン情報
Version 3.0
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