Artchevron_right会田誠展「もう俺には何も期待するな」

2014年1月29日（水）から、ミヅマアートギャラリー（市ヶ谷）にて、会田誠さんの個展「もう俺には何も期待するな」が開催されます。

会田誠さんは、1965年新潟県生まれの作家です。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。美少女、戦争画、サラリーマンなど、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、奇想天外な対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ています。国内外様々な場で作品を発表し、主な展覧会に「六本木クロッシング：日本美術の新しい展望2004」（森美術館、2004年）、「ビリーフ」（シンガポールビエンナーレ、2006年）、「アートで候 会田誠・山口晃展」（上野の森美術館、2007年）、「バイバイキティ!!! 天国と地獄の狭間で―日本現代アートの今―」（ジャパン・ソサエティ、ニューヨーク、2011年）、「ベスト・タイム、ワースト・タイム　現代美術の終末と再生」（第1回キエフ国際現代美術ビエンナーレ、ウクライナ、2012年）、「会田誠展：天才でごめんなさい」（森美術館、2012年）などがあります。

本展は、会田誠さん初の監督作品となる映像作品をメインに構成されています。2013年夏、瀬戸内国際芸術祭参加のため、会田さんは約1ヶ月半男木島に滞在し、本人が一人でカメラを回し続けました。本作《土人@男木島》は、過疎化が進んでしまった小さな島に謎の先住民（土人）が現れたという設定で物語が進行します。架空のクイズ番組のレポーターが島を訪れ、クイズを出題するという形式で土人たちの生活が浮き彫りになっていきます。土人に扮するのはアウトドアが好きな若手アーティスト達。会田さんは「大人の夏休みに行き当たりバッタリで撮った映像。アートと思って肩肘張らず、楽しんで見てもらいたい」とコメントしています。

本作品の上映時間は約50分。午前11時より、毎時00分から上映開始されます。さらに、第8回安吾賞を受賞した会田さんは、1月16日（木）に新潟市音楽文化会館で開催された授賞式にて、ライブペインティングを行いました。その際に制作された作品《ふるさとはNo Feeling（「みんなといっしょシリーズより）》も、本展にて展示されます。会期は2014年1月29日（水）から3月8日（土）まで。この機会に是非ご高覧下さい。