フランシス・アリス展 開催
《トルネード》2000-10年
ミルパ・アルタ、アクションの記録映像 Photo:Jorge Golem
東京都現代美術館にて、ベルギー生まれのメキシコ在住アーティスト、フランシス・アリスの国内初となる個展が開催されます。
フランシス・アリスは、都市の中を歩きまわり、そこから見えてくる日常に潜む問題をとらえて、作家が街なかで行うアクションから数百人の参加者をともなった大規模なものまで、さまざまなプロジェクトを世界各地で行ってきました。そうした行為は、記録映像や写真、物語性をもった魅力的な絵画、ドローイング、ときにはポストカードまで、多様な形で展開していきます。
アリス作品の多くは、作家が生活するメキシコの社会的、政治的問題を扱っていますが、詩的でウィットに富んだ表現によって、特定地域の問題さえも誰もが共有できるものにしてしまうその卓越した表現力は、国際的に高く評価されています。
本展は二期にわたって、初期作品から新作までアリス作品の全貌を明らかにするものです。第1期では、メキシコで行った約15のプロジェクトを、映像を中心に写真や絵画、彫刻を通して紹介し、作家のこれまでの表現活動を概観します。一方、第2期では、ジブラルタル海峡で行った大規模な新作プロジェクト《川に着く前に橋を渡るな》 に焦点をあてて、その記録映像、絵画、ドローイング、インスタレーション、彫刻、写真など約140点が展示される構成となっています。
ロンドンのテート・モダンやニューヨーク近代美術館で個展を開催し、賞賛を浴びたフランシス・アリスの日本初個展が、第1期、第2期の二部構成によって、初期の作品から新作まで一挙に公開されます。フランシス・アリスは、ペルー、イスラエル、ジブラルタル海峡など、その土地の社会状況の寓意に満ちた作品を制作してきました。開催期間は、第1期が2013年4月6日(土)から6月9日(日)まで、第2期が2013年6月29日(土)から9月8日(日)までとなっています。アートで現実社会に向き合う作家の姿に是非ご注目下さい。
フランシス・アリス
1959年ベルギー、アントワープ生まれ。現在メキシコシティ在住。
ヴェネツィアで建築を学んだ後、1986年にメキシコに渡る。当初は建築家として働くも、90年前後よりアーティストとして作品を制作し始める。主にメキシコやラテンアメリカの社会状況の寓意に満ちた作品を制作し、その形式はアクション、映像、絵画、写真など多岐にわたる。90年代後半よりヴェネツィア・ビエンナーレやイスタンブール・ビエンナーレなどに招待され、国際的に注目される。2010年大規模個展がロンドンのテート・モダンで開催され、翌年にはニューヨーク近代美術館に巡回。2012年には、5年に一度の国際展「ドクメンタ13」(ドイツ、カッセル)に参加。
フランシス・アリス展
会 期:第1期 MEXICO SURVEY メキシコ編 2013年4月6日(土) - 6月9日(日)
第2期 GIBRALTAR FOCUS ジブラルタル海峡編 2013年6月29日(土) - 9月8日(日)
時 間:10:00 - 18:00(入場は閉館の30分前まで)
会 場:第1期:企画展示室B2F / 第2期:企画展示室3F
休館日:月曜日 (4/29、5/6、7/15は開館)、4/30、5/7、7/16
*6/10(月) ~ 28(金)は展示替えのため全館休館
主 催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
協 力:メキシコ大使館、公益財団法人フランダースセンター、NECディスプレイソリューションズ株式会社
観覧料:一般1,100円/ 大学生・65歳以上800円/ 中高生600円/ 小学生以下無料
住 所:東京都江東区三好4-1-1
公式サイト:http://www.mot-art-museum.jp/
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