トヨタが「コネクティッド・シティ」プロジェクト「Woven City」をCES2020で発表
トヨタ自動車株式会社が、CES2020にて、人々の暮らしを支えるあらゆるモノやサービスがつながる実証都市「コネクティッド・シティ」のプロジェクト概要を発表しました。
実証都市「コネクティッド・シティ」は、「Woven City」(ウーブン・シティ)と名付けられ、トヨタの従業員やプロジェクトの関係者をはじめ、2,000人程度の住民が暮らす予定です。2020年末に閉鎖予定のトヨタ自動車東日本株式会社 東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を利用し、将来的に約70.8万㎡の範囲において街づくりを進めるべく、2021年初頭に着工する予定となっています。トヨタは本プロジェクトにおいて、パートナー企業や研究者へ呼びかけもしています。
トヨタの豊田章男社長は、『ある時、私は、ふと思いついたことがありました。
これらすべての研究開発を、ひとつの場所で、かつシミュレーションの世界ではなく、リアルな場所で行うことができたらどうなるだろう、と。
日本のとある工場を閉鎖しないといけなくなった時のことでした。富士山のふもとにある工場の跡地で何をすべきだろうと考え、このことが頭に浮かんできました。
ミシガン州にあるM-Cityのような、自動運転のための試験場を作ることも検討しました。でもその時、(米国の有名なテレビ司会者である)オプラ・ウィンフリー氏が言うところの「アハ体験」がやってきて、ひらめいたのです。
そこにリアルな街を作ってみたら良いんじゃないのか?そこに、本当に人が住んで、あらゆる技術を安全に実証してみるのはどうだろうか?私たちはそう考えるに至りました。
そして、本日は、これを発表するためにここにやってまいりました。
私たちは、日本の東富士にある175エーカーの土地に、未来の実証都市を作ります。人々が実際に住んで、働いて、遊んで、そんな生活を送りながら実証に参加する街です。
様々なことをコントロールできる実証環境が今まであったでしょうか。研究者、エンジニア、科学者たちは、自動運転やモビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、ロボット、スマートホームコネクティッド技術、人工知能などのテクノロジーを自由に試すことができます。それもリアルな実証環境においてです。
これは、ゼロから「コミュニティ」、つまり「街」を作る非常にユニークな取り組みです。』とコメントしています。