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アートフェア東京2016関連プログラム「東京アートサミット2016」開催

By the editors of TECHNÉ, posted at 11:53 PM on May 12, 2016

2016年5月12日(木)、東京国際フォーラムにて、「東京アートサミット2016」が開催されました。

「東京アートサミット2016」は、アートフェア東京2016開催期間中に同時開催された3つの国際会議の総称です。「APAGA (ASIA PACIFIC ART GALLERY ALLIANCE)シンポジウム」、「Asian Art Forum」、「Art Media Meeting」と題した3つの会議が開催されました。

13:30から開催された「Asian Art Forum」では、「諸都市におけるアートフェアの果たす文化環境作り」をテーマに、サム・リーさん(アート北京ブランディングディレクター)、パク・ウホンさん(KIAFフェアコミッティ理事)、リック・ワンさん(アート台北エグゼクティブディレクター)、ホー・キンユーさん(ART MO ディレクター)、小山登美夫さん(アートフェア東京フェアコミッティ)、そしてモデレーターの來住尚彦さん(アートフェア東京 エグゼクティブ・プロデューサー/一般社団法人 アート東京 理事長)が登壇し、各国アートフェアにおけるローカライズ、そして“アジアの尺度”について議論が交わされました。

小山登美夫さんは「アートフェア東京の前身に、NICAF(国際コンテンポラリーアートフェスティバル)がありました。アートフェア東京の立ち上げの際には、コンテンポラリーアートのみで、会場は狭くするといった話もありました。ただ、国内の本当のマーケットはアンティーク、古美術などがあり、日本の中でアート作品を買う人を増やしたいといった思いもあり、狭くても数を増やすなどして、今のような形になっています。(中略)台湾のアートフェアには大統領も駆けつけてくれます。アートフェア東京は來住さんが来てくれて、テレビ東京と共同開催になり、今後も変わっていくと思います。」とコメントしました。

來住尚彦さんは小山さんのコメントを受けて、「アートフェア東京はどこを向いているか。国によってはアートフェアを応援する体制が整っている。韓国や台北より低いが、日本も協力してくれる。前日のプレビューには、安倍昭恵さん、木原外務副大臣、髙木経済産業副大臣、田村観光庁長官も来場して頂きました。(中略)私はテレビ出身の人間ですが、テレビも良いところ、悪いところはあります。このペースで行けば、本年度は入場者数も15%増える予定です。沢山のお客様に来場して頂くことも大切ですが、アート作品をちゃんと買ってくれる方、そういった方々にしっかりお届けしたいという思いがあります。」とコメントしました。

パク・ウホンさんは「アジアのアートマーケットは、香港が活性化している。しかし、アートバーゼル香港を含め、西洋の尺度で行われている。それを悲しいと思う面もある。改善策を探すことも重要だ。各国のフェアでコラボレーションを行うことで改善策が出るかもしれない。アジア各国が話し合うだけではなく、“ワン・アジア”として、アジアの尺度を見出す希望があります。実現するには、各国の政府の力、その他の全ての力が必要です。全力で取り組み、アジアが拍手喝采される事を願っています。」と語ると、会場から温かい拍手が送られました。

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