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村上隆監督x蜷川実花 トークショー開催

By the editors of TECHNÉ, posted at 11:01 AM on May 13, 2013

2013年5月12日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、村上隆さん初監督作品「めめめのくらげ」のトークショーが開催されました。

この日のゲストは、写真家で自身も映画監督経験のある蜷川実花さん。共に美術家が映画監督を務めるという共通点から、映画制作の苦労話などが語られました。

蜷川さんは「劇場で2回見ていて、実は昨日も見に来ています。」と挨拶。続けて「息子があるシーンを見て泣いてしまっていて。私もその息子を見て、つられて泣いてしまって。」と「めめめのくらげ」の鑑賞エピソードを語りました。二人の関係性について村上さんは「本当にマエストロですよ。蜷川さんの『ヘルタースケルター』を見せて頂いて、その日から100%感服しているので。その前は元気の良いカメラマンで、僕が前にいた小山登美夫ギャラリーというところにいらっしゃっていて、現代美術とコマーシャルの世界を横断していて、日本で自由自在にクリエイティブな活動をしている作家さんだなと思っていたのですが、『ヘルタースケルター』でショッキングな感覚になりました。実写でエヴァンゲリオンを見た感覚といいますか、観念的な部分とメッセージ的な部分が、アニメテイストな雰囲気で入って来るというテイストに完全に打ちのめされました。その日から完全に“蜷川先生”という感じで尊敬しております。」と語りました。

「映画で『よ〜い、スタート』と言えないんです。」と村上さんが語ると、「実は私も言えないんです。恥ずかしくてっていうか、言う事によって自分の集中が途切れてしまいそうで。」と呼応する蜷川さん。美術家から映画制作に挑戦するという同じ境遇から、トークの中で多くの共通点がありました。

村上さんは「編集などを経て、200回くらい見て100回くらい泣いています。ジュリアン・シュナーベルってアーティストが映画のメイキングで泣いているシーンがあって、『馬鹿じゃないの!?』なんて思っていましたけど、まさに馬鹿です(笑)自分の映画で100回くらい号泣しているので、号泣ポイントが皆さんと被っている事を願っています。」とコメントしました。

映画「めめめのくらげ」は全国順次公開されます。

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