「アートフェア東京2013」「G-tokyo2013」「六本木アートナイト2013」開催レポート
2013年3月末、東京ではいくつかのアートイベントが同時に催されました。3月22日(金)から3月24日(日)までは「アートフェア東京2013」、3月23日(土)と24日(日)の二日間で「G-tokyo2013」、そして3月23日(土)10時から3月24日(日)18時まで、「六本木アートナイト2013」が開催されました。
8回目を迎えた「アートフェア東京2013」では、国内外からおよそ140のギャラリーが参加し、幅広いジャンルの作品が展示されました。スカイ・ザ・バスハウスや小山登美夫ギャラリーといった現代美術を扱う画廊から、日本の首相経験者で、その後陶芸家・茶人として活動している細川護熙さんの作品をならべた特設ブース「アーティスティック・プラクティス」や、パートナーシップを結んでいる一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)との関連として、リトゥンアフターワーズ(デザイナー・山縣良和氏)がブースを出展するなど、幅広いジャンルの作品が展示され、会期中約44,000人の方が来場しました。
アートフェア東京では、nca | nichido contemporary artで扱われる作家、越中正人さんにお話を伺いました。本フェアでは新作「ties」を展示。作品について「じつは画一化した事象が、いつの間にか私たちの基準になっていることってあるんじゃないか…と思った。」と、コメントしました。
厳選された画廊が出展する「G-tokyo2013」は、今年で4回目の開催となりました。18のギャラリーが選出され、質の高い作品が展示されました。開催期間中には、ワコウ・ワークス・オブ・アートのブースにて、現代美術作家の中で最重要画家の一人と称されるリュック・タイマンスのサイン会も開催され、多くの人が来場しました。その他の注目作家として、2012年のターナー賞候補となったルーク・ファウラー(タカ・イシイギャラリーから出品)や、草間彌生さん(オオタファインアーツから出品)、名和晃平さん(スカイ・ザ・バスハウスから出品)、池田学さん(ミヅマアートギャラリーから出品)など、国内の人気作家の作品も展示されました。
「六本木アートナイト2013」では、一夜限りのイベントが六本木を舞台に多数催されました。同日開催された「G-tokyo2013」も、この日は24時まで開催。入り口付近には多くの人集りが出来ました。また、「TOKYO FM Midtown Studio × 六本木アートナイト2013」として、人気番組「エフエム芸術道場」が深夜3時から生放送されました。パーソナリティを務める現代美術家の村上隆さんに加え、村上隆さん初監督作品の映画「めめめのくらげ」に出演する俳優の斎藤工さん、同映画の主題歌「Last Night, Good Night(Re:Dialed)」を手がけたkz(livetune)さんが登場。深夜の3時にもかかわらず、スタジオ周辺には大勢の観客が訪れました。
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