電動バイクの開発・製造・販売を行うテラモーターズ株式会社が、2013年7月10日(水)、スマートフォンとつながる機能を搭載した電動バイク「A4000i」「A4000」の製品発表会を開催しました。
これまでスマートフォン搭載型の電動バイクは、欧米メーカーのコンセプトモデルとしては存在したものの、実製品として量産を開始するのは世界で初めてとなります。本製品は、今年の12月販売を予定し、日本、ベトナム、フィリピン、インドを中心に、アジア各国で販売されます。
スマートフォンと連動する事によって、位置情報の収集が可能となります。これにより、まだ解析が進んでいない渋滞情報の提供、都市計画への情報提供など、各種ビジネスへの応用が可能となります。グーグルやアップルは、位置情報を収集し、主に歩行者に向けて多くのサービスを展開しています。二社は、歩行者の次の有望領域を車と捉え、グーグルナビ、Eyes Freeなどのアプリケーションで既に展開をしています。
東南アジア新興国ではスマートフォンが急速に普及する一方、移動手段はバイクが主であることもあり、位置情報を収集・分析し、サービスを提供する企業はまだ殆ど出てきていない現状があります。テラモーターズは、スマホ連携機能を持たせた電動バイクを市場投入する事で、アジア新興国での位置情報およびビッグデータの収集を計る狙いです。
発表会に登壇した徳重徹社長は、「開発は2年半、従来のガソリンバイクにないデザインを目指しました。」とコメントしました。価格は「A4000i」は約45万円、「A4000」は未定となっています。