「それでも夜は明ける」スティーブ・マックイーン監督来日舞台挨拶レポート

2014年4月23日、TOHOシネマズ日本橋にて、映画「それでも夜は明ける」の舞台挨拶が行われました。来日したスティーブ・マックイーン監督と、監督のファンである木村佳乃さんが登壇し、トークショーも開催されました。

アカデミー賞受賞の感想は?

「とても疲れています(笑)。本当に長い道のりでした。映画を作り終わって、その後いろいろな映画祭で順次映画を公開してきました。色んな賞取りレースに参加して、そこから降りたい気持ちもありました。でも、その都度QアンドAが行われたりすると、みなさんがいかに情熱をもってこの奴隷制というテーマに関心を寄せて下さっている事が分かったんですね。そして、この制度の議論を活発に行う場となったので、そういった意味でも自分でも報われる事がありました。表現者として『私の仕事だな』と思うことは、“単純に答える事が出来ない問い”といったものをみなさんに投げかけて、みなさんとそのテーマをつなげて、みなさんも何らかの貢献というか、問題に対して反応して、考えたりして頂くことの橋渡し的な役割をする事が仕事なのではないかと思っています。」

マイケル・ファスベンダーは監督の作品にほとんど出演していますね?

「彼とは「ハンガー」のオーディションで出会いました。最初は『誰だ、この生意気な奴は』と思ったのですが、最初はあまり印象はなかったのです。しかし、他の人の評判が良かったので再度オーディションの場に戻ってきたのですが、その時に心を開いてくれた様な気がします。オーディションというのは過酷な状況です。役をもらえるか不安でしょうし、そこで自分をさらけ出すのが良いのかどうか、そういった葛藤があると思うんです。そしてオーディションが終わって彼に役が決まった時、彼のモーターバイクに一緒に乗って興奮したりしていました。それくらい仲良くなったんです。」

スティーブ・マックイーン監督は今回、個展の開催も兼ねて来日されました。個展はエスパス ルイ・ヴィトン東京(表参道)にて2014年4月26日(土)から開催されます。「それでも夜は明ける」は、TOHOシネマズ みゆき座他 全国順次公開中。

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