第3回世界性の健康デー2012東京大会 レポート

2012年9月9日、ルークホール(四ッ谷)にて「第3回世界性の健康デー2012東京大会」が開催されました。

9月4日は、WAS(性の健康世界学会)という国際組織が提唱する、「性の健康」を改めて考えて推進する「世界性の健康デー」です。「世界性の健康デー」はWAS(性の健康世界学会)が主催しており、東京大会の開催においては、東京大会実行委員会のはたらきにより開催が実現しました。イベントでは「性の健康 ―多様性に富むこの世を生きるあらゆる人々に―」をテーマに、東京大会メッセージ「感性と性感の幸せな関係」について語られました。
WAS(性の健康世界学会)とは、「性の健康の推進」をミッションに掲げる、性の分野の国際研究者組織です。1978年より、性の健康と権利に関する活動をグローバルに展開しています。性の健康の領域では最大規模で、世界各国の経験豊富かつ学際的な性科学者を会員とし、近年は健康問題全般と社会正義にとって重要な要素である「性の健康と権利」の保障が、各種公共政策に反映されるような活動を行っています。性の健康を回復することを目的とする「臨床性科学」、性の健康の達成と維持に関わるエビデンスを集積する「性研究」など、多くの学術分野に共有されています。

WAS公式ホームページ(英字)
http://www.worldsexology.org/

会場では、「性のヘルスプロモーション円卓会議~何が啓発活動のハードルとなっているか?~」「感性と性感の幸せな関係 医師とセックスワーカーのフリップトーク」「グッズから考える性の健康 ラブグッズから性の健康を考えるトークセッション」の3部門にわかれてシンポジウムが開催されました。

第1部の「性のヘルスプロモーション円卓会議~何が啓発活動のハードルとなっているか?~」では、渡會睦子さん(東京医療保健大学 准教授)がモデレーターとなり、ぷれいす東京(エイズ啓発)、リボンムーブメント(子宮頸がん啓発)、OC普及推進事業団(ピル啓発)、ノアール(障害者の性)、住民とともに行動する保健師の会(行政保健師活動)参加による、それぞれの活動報告を交えた、これからの「性の健康」について討論されました。

ぷれいす東京からは池上千寿子さん(理事)が登壇。HIV陽性者やそのパートナー、家族のための直接支援など、これまでの活動が説明されました。リボンムーブメントからは新井涼子さんが登壇し、大学生による女性特有の病気に関する正しい情報の普及・啓発(子宮頸がん/乳がん・その他の女性特有の病気)、学生に向けた講義活動等が説明されました。OC普及推進事業団からは大岩佐知子さん(理事長)が登壇し、SNSサービスを使ったピルに関するオンライン情報交換、OC(ピル)の本質を正確に伝える、女性医療と健康に関するカウンセリング等、これまでの活動が説明されました。特定非営利活動法人ノアールからは熊篠慶彦さん(理事長)が登壇し、障害者でも利用可能な性具の開発、自身の性行為の撮影・投稿など、障害者の性に関する情報提供などの活動が発表されました。住民とともに行動する保健師の会からは荒木なおみさん(保健師)が登壇し、保健師の立場による性に関する問題の取り組み、健康面に関する情報提供等の活動内容が説明されました。

それぞれの活動報告の後、質疑応答が始まりました。シンポジウムに参加されたレズビアンの女性による「保健師の方にお聞きします。セクシャルマイノリティに対する情報提供をどれくらい行っていますか?」という質問に対し、荒木さんは「『自分は自分で良いんだ』という教育を保健師の立場から行っています。ただ、情報提供となると、小学生までは行っておらず、中学生になったあたりからそういった情報提供も行い、『自分は自分で良いんだよ』という事を教えています。」とお答えしました。
大学教授からは「地方で性教育を行っているのですが、子宮頸がん等を説明する際に性行為の話は切り離せません。講義活動等で性行為に関しては伝えないようにしているのかどうか、教えてください。」との質問が新井涼子さんに向けられ、新井さんは「子宮頸がんに関しては、どういう病気なのか、そのメカニズムについても説明しなければならないので、その過程において(性行為に関しても)説明しています。先生たちはその事について怪訝そうな顔はしませんが、生徒の反応を見ると『だったらセックスしなければいいのに』という考えが少なくないです。ただ私たちの活動として、そういう行為(セックス)をしてほしくないのではなくて、ちゃんと予防して欲しいという事を伝えたいので、その様に伝えています。」と答えました。
その他にも、明治学院大学の女性教員から「私からの提案なのですが、小・中・高の学生にお医者様が学校へ行って性についてのお話をされる時に、『ここまでは話して良い』『ここまでは話しては駄目』などと言われる事があるみたいです。今大学で教えていて、大学生から性について『そんな話聞いたことない』『真逆の事を教えられていた』という話も多く聞きます。やはり、現代社会に見合う性教育、人として生きる事はどういうことなのか、(この会場は)教員の方も多いみたいなので、是非大学の授業等で取り扱っていただければと思います。」といった提案があったり、ある男性教員からは「性を人権の問題として取り扱いたいという熱意は、いまの文科省には全く感じられません。何か生徒に指導をすると『やりすぎる』とか『過激だ』とかいう声が入ります。厚生労働省側の活動は熱心ですが、文科省側の性の授業は本当に後退しています。国際的な性の学問、知識関してあきらかに後退していると私は思います。いざ教えようとすると『それは教えるな』という意見があり、いったい『日本の子供たちをどうしたいんだ』という思いに私はなります。また学生間でデートDVの問題も出ていますが、教師はセクハラしていますよね。ある教育団体はお手上げって言ってましたよ。デートDVは生徒の問題だから扱うんですよ。だけど、セクハラは自身の問題になるから取り扱いません。やはり自分の身を切って、先生がセクハラの加害者になる可能性に踏み込んで初めて、学校で性の人権問題がいきると思うんですよ。あと、日本の性教育は女性向けですよ。もちろんそれも大切ですが、(性被害で)加害者になるのは男が多いですよ。だから、男の教育です。男に対して人権を教えていく。こういうシステムをやっていかないといけない。」と自身の考えを述べる等、登壇者、参加者が一体となった討論会となりました。

第2部の「感性と性感の幸せな関係 医師とセックスワーカーのフリップトーク」では、密山要用さん(家庭医)がモデレーターとなり、奥村敬子さん(成田記念病院泌尿器科 医長)と水嶋かおりんさん(☆性戯の味方☆独立風俗嬢兼風俗嬢講師・メイクラブアドバイザー)が登壇し、医学的な立場から患者と向き合う医師と、個人の快感や願望を大事にする立場から顧客の性と向き合うセックスワーカー。異なる立場、異なる視点の2人によるフリップトークが行われました。

奥村さん、水嶋さんの自己紹介の後、それぞれの仕事について、質問を交えながら話が進みました。奥村さんは「風俗の仕事って、みんな辛いと思ってやっているイメージが勝手にあったのですが、仕事をしていて、どういった時に「やっていて楽しかった」と思えるか、そういったエピソードがあったら教えて下さい。あと、彼氏が出来たときは、仕事を変えるのか、そういう時はどうしてるのかなと思ったので教えてください。」と水嶋さんへ質問。水嶋さんは「だいたいこの仕事をやってる人は、人生かわいそうっていう人が多いって言えば多いです。でも、お客さんに『ありがとう』とか言われたりすると、自分が認められたんじゃないかと思って嬉しい、っていう子もいたりして、そういう話は聞きます。彼氏が出来ると辛くなっちゃうんですね。女性特有の本能というか、他の人に触られたくないって思う人も居て、『恋愛はしないから仕事だけします』っていう人が居たりしますが、彼氏が出来て仕事を辞めるっていう人は多いです。」と答えました。今度は水嶋さんから「先生のところは泌尿器科じゃないですか。女性の外来もあったりするのですか?」との質問に「最近、女性泌尿器科っていう看板を掲げてるところもあるんですけど、尿失禁とか子宮が下がっちゃうなどの疾患をあげてるところが多くて、私が知らないだけかもしれないですけど、女性専用で掲げてるところは少ないと思います。女性が泌尿器科に来る場合はだいたいパートーナーと一緒に来て、『子供が欲しいんだけど、旦那さんがうまくいかなくて、どうにかして欲しい』という形で来る事がありますが、看板を掲げないかぎり女性だけで来るという事はないです。」と答えました。
お互いの質問の後、フリップトークが始まりました。密山さんの質問に関して、二人が異なる立場、異なる視点、そして女性として答えました。最初の質問は包茎について。水嶋さんは「私たちの業界の人間は手術してきたら分かるので、すごい褒めるんですよね。『えらいね~。』って褒めるんですけど、それは自分の大切なところに対して大事にしてるんだなっていうこともあるし。真性包茎の方はサービスをお断りしてしまう事もあるので、もうちょっと楽しみたいんだったら病院に行った方がいいよ、っていうアドバイスをして、他にも24歳の男の子が来て、ちょっと内気な感じだったので、カウンセリングに行く時についていったんです。それで、カウンセリングに行って治療して出てきちゃったんですけど、金額を聞いたら何十万円とか言っていて『私が聞いていた額の何倍もする~』って驚いたんですけど、病院によって差があるんだなって思いました。実際に今横に居るんで、(話を)超聞きたいです。」と答え、奥村さんは「包茎はクリニックじゃなくて、雑誌でタートルネックを着た写真があると思いますが(笑)、たぶん病院で治療を受けた方が良いと思います。今、何十万円って聞いて…たとえばウチの病院だと、外来オペっていって入院せずにやるんですけど、3万円です。保健が利くので、保健が利くものに関しては3万円で出来ます。ただ、仮性包茎であったりとか、皮が長いのを切って形が悪いのを奇麗にして欲しい、というのは一般の泌尿器科では『それは病気ではないので扱えません』って言われちゃうと思うんですけど、真性包茎は病気なので、保険が適用されて3万円前後のところが多いのではないでしょうか。実は治療方法が2種類あります。環状切除っていうのと、背面切開術っていう治療があって、背面切開の方が勃起した状態で自然に見える様になるので、私は軽い症状の人の場合はよくやっています。クリニックでやると、その後たまに出血する人もいて、『腫れてきちゃったのに夜だからクリニックはやっていない』って言って総合病院に来る人も多いのと、治療の仕方がちょっと甘いんですよ、バイトでやってる人もいるから。出来れば私は総合病院に行かれた方が良いと思います。ただ、大学病院の中でこの手術って一番簡単なので、4月5月にすると研修医にされます(笑)なので、時期を見て行かれた方が良いかな、って思います。」と解説も交えて答えました。

次の質問はED(勃起不全)について。水嶋さんは「私が男性から聞く場合は家庭内の事が多くて、『かみさんは駄目で他は大丈夫』っていう話を聞く事が多くてシュンとするんですけど、奥さんとのやりとりみたいなのに努力する事に疲れちゃってるみたいで、逆に家庭にそういうのを持ち込まない方がうまくいくっていう人もいて、今そういう人達にどうアドバイスをすれば良いか、みたいなのが私のテーマだったりするんですよね…。」と答え、奥村さんは「家庭内のEDでは『なんとかしよう』って思った人達が私のところには来るんです。奥さんとも出来る様になりたいな、っていう気持ちで来てる人達で、なんとかしようとしてる時にはバイアグラ、レビトラ、シアリスというEDの治療薬をまず試してもらいます。だけど、飲んだらすぐ立つってわけじゃなくて、気持ちが伴わないと立たないんですよ。奥さんとうまくやりたいな、と思っている人にはちょっと雰囲気をかえてみるとか、家でいつもしているんだったらホテルでしてみるとか、その時にはお薬の力を頼っても良いよね、っていうアドバイスをしてます。この3つの薬の特徴は、バイアグラは一番固くなります。レビトラっていうのが食事とかの影響も受けずに早く効くというイメージですね。シアリスっていうのが長時間効くんですよ。パートナーとこのタイミングでする、っていうとバイアグラで良いんですけど、せっかく飲んだのに『今日はちょっとそういう雰囲気じゃないな』っていう人だとシアリスが良いと思います。シアリスの方がちょっとナチュラルって患者様が言われます。お薬の力を借りてみるのは良い事だと思います。」と答えました。

次の質問は素人童貞について。奥村さんは「ファーストタッチとかで女性にどうしたら良いか分からなくて、教えを乞いに行くっていうのは良いと思うんですけど、一生風俗で上手に扱っていただいて、優しくされて、実際の女性はそこまで優しくないと思うんですよね(笑)私が心配なのは、男の人が気持ち良さそうにして、風俗の人はお仕事だから嫌じゃない顔をしていて、それを一般の人、パートーナーの人とかにして、嫌がられることもあると思うんですよね。ずっと風俗童貞だと、そういった温度差があると思うんですよ。日本なんて特に風俗大国と言われていて、風俗がいっぱいあって、若い可愛い女性がヨシヨシってしてくれる状況で、これが絶対一緒になっちゃう人が出て来ると思うんですよ。これがこれからますます増えてしまうかもしれない、っていうちょっと危惧っていうか、心配しています。仕事だから優しくしないといけないんだろうけど…どうなんでしょう?」と水嶋さんへ質問。水嶋さんは「すごい心配してる人、いっぱい居ますよ(笑)お客さんで40歳くらいの人が『どうやったら女性を食事に誘ったら断られませんか?』っていう人もいて。偉いな、って思ったけど『食事に誘ってちゃんと喋れるの?』って突っ込んだりもして。私が心配してるのはコミュニケーション不全の人で、相手の話を聞けないとか、ものすごくビビっちゃって自分のアクションを吃って続けられないとか、根本的にコミュニケーションが苦手な人がお客さんには多くって。よく勧めるのは、興味・趣味とかをSNSとかで探してみて、そのオフ会に行きなさい、と。それでお友達を作るところから始めようか、みたいな(笑)趣味で繋がったカップルは離婚率が低いって聞くので、自分の趣味に合う人との接触を増やしていく事が良いよ、っていうアドバイスをするんですけど。『あ、この人には無理だな』って思ったらお手上げだな、って事もあるんですけど(笑)」と答えました。奥村さんは「かおりんさんみたいに、素人童貞に対して危機感をもっているセックスワーカーの方ってどれくらい居るんですか?」と質問。水嶋さんは「どのくらいいるかなぁ…。ビジネス的に考えれば、そういう人の方がお金を落としてくれるので、そこで疑似恋愛、色恋営業っていうんですけど、色恋営業したり、友達営業っていうもあるんですけど、『友達に会いにきた』っていうような形でお金をもらうプランもあるので、実際にはシビアだったりします(笑)でもアドバイスしてることは勿論。もう長くて、信頼関係も築いて、もうそろそろ外に…って言って外に向かっていった人も居ますよ。(危機感もっていない人は)いないわけじゃないですね。」と答えました。

最後の質問は、風俗の過激なプレイについて。奥村さんは「(フリップに風俗からERへ、と記入して)風俗から救急外来っていうコースがありまして、私が研修医をしていた頃は、SMクラブに行った人が来て、その方はMの方だったんですけど、『やめてやめて』って言うほど女王様が頑張っちゃって(笑)助けを求めて救急車で来たって人が居たりとか、どういうプレイかしらないんですけど、尿道に瞬間接着剤を入れられてオシッコが出なくなっちゃってお腹が張って救急外来に来たりとか、快感から釣り具を尿道に入れて、それが取れなくなって救急外来に来るとか、お客さんのリクエストだと思うんですけど、ちょっとやりすぎと思います。お腹を切らないといけないとかあるんですよ。肛門から機具を入れていたら直腸が裂けちゃったって人も居たりとか、そういう症例もあるんですよね。これが全部じゃないと思うんですけど、すごく心配なんですよね。どこまでやっていいみたいな取り決めはあるんでしょうか?お客さんが要望したらやっちゃうのか、そのへんがちょっと知りたいです。」と質問。水嶋さんは「(同時に記入したフリップに「やりすぎ注意」と記入)すいません、私のテーマが『やりすぎ注意』で…、本当にすごい人だと、庭先にある木の枝を切ったものをお尻に突っ込んでお店に来ちゃって、全然取れなくてどうしようってなった人とか、フィストっていって腕が肛門に入るのがあるんですけど、『入れてください』って言われても『私は貴方を壊したくないのよ』って言って、あと私は手が大きいから入らないのに、無理にお尻を突き出してくるんですね。そういうお客さんに対しては、やった事がないものに関してはお店の女性には求めないで下さい、っていうのを言っていて、直腸もお客さんがよく『もっと奥に』って言われますけど、『老人になってガバガバになったら排泄に困るよ』って言うと人生について考えるみたいで。一人遊びを覚えちゃうと、みんなストップをかけないんですね。で、ひどい状態になって病院送りみたいな。女性の方でも、お尻を触った指でそのままクリトリスを触って、雑菌が入って尿道炎になるとかっていう話も聞いたので、医療的といったらあれですけど、感染症とかもふくめて『ここまでやったら大変だよ』っていうのを、もっと情報交換をした方が良いんじゃないかなって思います。」と答えました。それに続けて奥村さんは「ちょっとここで喋りたい事があって、いま一人遊びって言われましたけど、自慰行為の教育も絶対に必要なんですよ。男性の性行為が出来ない人の中にですね、自慰行為を間違えて覚えちゃって、床でこすりつけないと出来ないとか…。手でしごいて射精出来てれば性行為が出来るんですけど、変な事を覚えちゃって、そのままずっといくと性行為が出来なくなってしまう人もいるんですよ。だから中学生の時とかに、そういった事に興味を持ち始める時に誰かが教えてあげないといけない。大人になってからの矯正はすごくむずかしくて、そうなってしまうとパートナーとセックスが出来ない、子供が出来ないってことになってしまうので、今日は先生方もいらしているみたいなので、その辺を知っていて頂きたいな、と思います。」と付け加えました。

その後、質疑応答へ。東邦大学泌尿器科の方から「水嶋さんへお伺いします。ペロニー病、陰茎が曲がる病気があるんですけど、欧米では5%と言われているのですが、経験でどのくらいの方が曲がっていて、困った点があったら教えてほしいと思います。」との質問に「困るというのはやりづらいっていう点で、パーセンテージでいうと、私は7000人くらいの方をお相手してきてますけど、本気でコイツはやべーな、っていう直角の下曲がりの人は2人居ました。ちょっと曲がってるっていう人はけっこう居ます。それが生まれつきのものなのか、自慰行為のやりすぎで曲がったのかは分かりませんが、ちょっと曲がっているっていうのはすごくありますね。あとは陰茎だけの話じゃないんですけど、『あ、この人はすぐに射精しやすい形だな』っていうのは、睾丸と陰茎のあいだの管がものすごく近い。そういった人はすぐに射精しやすいとか…ちょっと話がずれちゃってごめんなさい(笑)」と水嶋さんは経験を交えて答えました。その他にも「性風俗で水嶋かおりんさんみたいにプロ意識をもった方を見つけるにはどうしたら良いのでしょうか。行ってみて期待はずれにならないように、どうしたら良い女性を見つけられるのか、教えて下さい。」との女性からの質問に「今は本当にインターネットの時代で、ツイッターやフェイスブックやブログで自身の活動を発表してる人も居ます。後はヘブンネットっていうサイトが使われていて、そこってすごくPVが高いんですね。そこの女の子のブログをチェックして、経済的な話とか社会的な話とか、そういった事を書いてる子は意識が高かったりして。お客さんは『女の子のストーリー』みたいなのを求めてる人が居て、そうやってチェックしてるお客さんも多いです。」と水嶋さんは答えました。質疑応答の後にそれぞれ感想を述べ、濃密な第2部は終了しました。

第3部の「グッズから考える性の健康 ラブグッズから性の健康を考えるトークセッション」では、株式会社 TENGAの松浦隆さん、OL桃子さん、ローション桃子さん、そしてモデレーターには小林蒔生(まきう)さんが参加して、明るく楽しいラブグッズの説明が行われました。会場ではTENGAなどのラブグッズが配られ、会場に訪れた方は興味津々に触れていました。TENGA開発エピソード(テスト品48個を1日かけて使う等)では会場では笑いが溢れ、TENGA EGGのデモンストレーションではこの日一番の歓声が上がるなど、賑やかな雰囲気で進行されました。

約4時間の長時間イベントでしたが、大学教授などの教育に携わる方や、高齢者やカップル、母娘さんや女性グループまで、幅広い層の方々が真剣な面持ちで参加しました。第四回の「世界性の健康デー東京大会」も来年開催予定となっています

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