「六本木アートナイト2012」プレスビューレポート

2012年3月24日に開催される「六本木アートナイト2012」のプレスビューが22日に開催されました。

昨年は東日本大震災の影響を踏まえて中止し、3回目となる今回は2年ぶりの開催となります。プレスビューは本イベントのメインアーティスト草間彌生さんの作品「ヤヨイちゃん」の前で行われました。

六本木アートナイト実行委員長の南條史生さん(森美術館館長)のご挨拶から始まり、南條さんは「昨年はご存知の通り未曾有の災害があり直前で中止となりました。前回、参加予定だった作家の皆様にお声がけをして、今年発表する事が出来る様になりました。さらに、今年は文化庁からの助成金が出ました。これを用いて多くのアーティストが被災地の復興支援をしていますので、この活動を報告しようというコンテンツを付け加えました。見所をよく聞かれるのですが、この大きなバルーンの「ヤヨイちゃん」と、「こけし」が登場します。こちらのこけしは13メートルあります。宮城県の専門家の方が、各地のこけしの特徴を寄せ集めてひとつのこけしを作りました。こちらも象徴として付け加えた作品です。」と開催概要を説明されました。

南條さんの挨拶の後、草間彌生さんが登場。草間さんは「この最悪な時を生きて行くため、私たちは畏敬の念をこめて明日も明後日も力強く生きて行きたいと思っています。私はこのような機会を与えてくれた南條さんに大変感謝しています。私は60年も70年も人生を芸術に捧げてきました。この日のために夜も寝ないで作ってきた詩があります。お恥ずかしいですが、よろしければ私の詩を聞いて下さい。」と、この日の為に作った詩を発表されました。そして、この自ら制作した詩に自ら作曲した曲に合わせ、即興で歌を歌われました。

2年越しの開催となる六本木アートナイト2012をこの機会に是非お楽しみください。

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