ハーマンミラージャパン イームズウッドシェルチェアを発表

ハーマンミラージャパン株式会社は、2013年8月初旬、イームズウッドシェルチェアを販売します。

イームズウッドシェルチェアは、イームズ夫妻のデザイン理念でもある、素材や技術の探求や改良を絶え間なく続ける「終わりのないプロセス」から生まれました。イームズウッドシェルチェアの起源は、チャールズ・イームズとエーロ・サーリネンが協同で、背と座が一体の椅子をデザインした1939年まで遡ります。この時はまだ単純な曲面の椅子でしたが、1941年に、より複雑な曲面をもつ「オーガニックチェア」でチャールズとエーロはニューヨーク近代美術館(MoMA)のコンペティションで優勝します。その後もイームズ夫妻は、最高のものを多くの人に届けるために、大量生産が可能な、背と座がプライウッドの一体型の椅子を探求しますが、当時の技術では実現できず、1946年に製品化された、背と座が分かれたイームズプライウッドチェアを誕生させます。
イームズ夫妻が課題としていた背と座が一体となった椅子を実現できたのは、1948年、ニューヨーク近代美術館の「ローコスト家具のための国際デザインコンペ」で2等を受賞したメタルチェアのプランから発展した、1950年に製品化されたプラスチック製の椅子、イームズシェルチェアでした。イームズシェルチェアは、ショックマウントやカラーやベースのオプションなど常に改良が行われ、現在は環境への配慮からシェルの素材をFRPからポリプロピレンに変えて、世界中で今なお愛され続けている名作のひとつになっています。

そのイームズ夫妻が試みていた、ウッドで背と座が一体となった快適な座り心地の椅子が、今日の3D成型技術によって完成されました。販売されるイームズウッドシェルチェアのシェルは、ウォールナット、ホワイトアッシュ、サントスパリサンダーの3種類から選択可能です。また、ベースのオプションは、ワイヤーベース(ブラックまたはトリバレントクローム)、4レッグベース(ブラックまたはトリバレントクローム)とダウェルベース(メープル、エボニーまたはウォールナット)の全部で7種類から選択可能です。価格は、ワイヤーベースで74,550円~、4レッグベースで72,450円~、ダウェルベースで86,100円~、となっています。

イームズ夫妻のドキュメンタリー映画「ふたりのイームズ:建築家チャールズと画家レイ」(配給:アップリンク)の公開にあわせて、5月11日(土)より、ハーマンミラーストアとアップリンクにて先行展示されます。

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