イルディコー・エニェディ監督の長編デビュー作品「私の20世紀」が4Kレストア版公開
©Hungarian National Film Fund- Film Archive/photo:István Jávor
2019年3月30日から、イルディコー・エニェディ監督の長編デビュー作品「私の20世紀」が、30年ぶりに4Kレストア版となって公開されます。
2017年ベルリン国際映画祭金熊賞受賞、2018年アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品「心と体と」で注目されたハンガリーのイルディコー・エニェディ監督。彼女の長編デビュー作品「私の20世紀」は、1989年カンヌ国際映画祭でカメラドール〈新人監督賞〉を受賞しています。ポーランド人女優のドロタ・セグダが双子とその母の3役を、「鏡」や「ノスタルジア」などタルコフスキー作品に出演したオレーグ・ヤンコフスキーが謎めいた男Zを演じています。
【ストーリー】
1880年、アメリカ・メンローパークのエジソン研究所では、エジソンが発明した白熱電球のお披露目に沸き立っていた。時を同じくして、ハンガリー・ブダペストでは双子の姉妹が誕生した。リリ、ドーラと名付けられた双子は孤児となり路上でマッチ売りをしていた。クリスマスイブの夜、彼女たちは通りかかった二人の紳士に別々にもらわれていった。
やがて時は流れ、1900年の大晦日、気弱な革命家となったリリと華麗な詐欺師となったドーラは偶然オリエント急行に乗り合わせた。リリは同志から渡された伝書鳩を大事に抱えながら、満員の車両で不安に過ごし、ドーラは食堂車で豪華な食事を楽しみ男達を弄んでいた。
ブダペストで降りた双子は、世界中を飛び回る謎めいた男性Zと出会う。男性慣れしていないリリは図書館で目が合ったZに惹かれ、帰り道を共に歩き、動物園にデートへ出かける。一方、ドーラは豪華客船で一夜の遊び相手としてZに目をつける。Zは彼女たちを同一人物と思い込み二人に恋をするのだが…。
「私の20世紀」4Kレストア版は、新宿シネマカリテ、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。
(1989年/ハンガリー・西ドイツ合作/モノクロ/102分/R15+)
出演:ドロタ・セグダ、オレーグ・ヤンコフスキー、パウルス・マンカー、ペーター・アンドライ、ガーボル・マーテー
監督・脚本:イルディコー・エニェディ
製作:ノルベルト・フリオドラオデル
撮影:ティボォール・マテ
美術:ゾルタン・ラバス
※アップリンク吉祥寺では2K上映
Adapt
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