河瀬直美監督最新作「2つ目の窓」
2014年7月26日(土)から、河瀬直美監督の最新作「2つ目の窓」が上映されます。
1997年に「萌の朱雀」でカンヌ国際映画祭カメラ・ドール(新人監督賞)を受賞、2007年に「殯の森」でカンヌ国際映画祭のグランプリ(審査員特別大賞)を受賞、そして2013年カンヌ国際映画祭では審査員を務めた河瀬直美監督。その河瀬直美監督自ら「最高傑作であり自身のターニングポイントである」と語る最新作は、太古からの自然と神と人が共存する島・奄美大島が舞台となっています。島に暮らす16歳の少年と少女の初恋と成長を通して描かれるのは、限りある時間の中で、その生を全うするための「生きる覚悟」と、自らの人生に真摯に向き合う者たちの愛と無常です。
主演を務めるのは、オーディションで選ばれた村上虹郎さんと吉永淳さん。二人を取り巻く家族には、杉本哲太さん、松田美由紀さん、渡辺真起子さん、村上淳さん、常田富士男さんといった実力派キャストが集結。奄美大島で、準備期間を含めた一ヶ月以上の月日をキャストとスタッフが共に暮らしながら撮影に挑みました。
【ストーリー】
奄美大島。それは、生命のめぐる島。島のまわりをサンゴ礁が縁取る温暖な気候風土の中に暮らす人々。島に暮らす界人(かいと)は16歳。ここ奄美に古代から伝わる八月踊りの満月の夜、その月明かりのもと、海に浮かぶ男の死体を発見する。動揺する界人の様子を見ていた同級生の杏子がいた。島の人の相談を受けるユタ神様として人々から慕われてきた杏子の母・イサは、大病を患っており遂に医師に余命を告げられる。「神様も死ぬんだね」行き場のない想いを界人にぶつける杏子。界人は、「神様は死なないよ」と虚勢を張るが真実味はない。奄美の自然の中、ふたりはただ寄り添う。
一方で思春期の界人は、恋人の影を感じさせる母・岬の女としての側面をどこかで穢らわしく想っていた。そして、あの死体の男…。界人はうまく言葉にできない気持ちを抱えながら、幼いころに離婚し東京に暮らす父に会いに行く。しかし、つかの間の父子の時間を過ごして東京から戻ってきた界人だったが、岬は忽然と姿を消していた…。
映画「2つ目の窓」は、2014年7月26日(土)テアトル新宿ほか全国ロードショー。
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© 2014 “FUTATSUME NO MADO”JFP,CDC,ARTEFC,LM.
© 2014 “FUTATSUME NO MADO”JFP,CDC,ARTEFC,LM.
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