世界で広がるヴィーガン主義を迎える東京オリンピック、そして日本
2019年1月30日、テレビ東京の「未来世紀ジパング」にて、「世界で拡大中!ベジタリアンフード」と題したヴィーガンの特集が放送されました。
番組では、タピオカから製造されるマグロ風の刺し身や、大豆由来のソーセージで作られたホットドッグなど、驚きの進化を遂げるベジタリアンフードが紹介されました。
番組ではその他にも、「ソーセージの国」として知られるドイツのベジタリアン人口が800万人に達し、ヨーロッパ最多人数である事が紹介され、その影響で年々豚肉の消費量が減少していることが説明されました。代用肉製品を扱い始めた老舗食肉加工メーカーの経営者や、ジムに通うベジタリアンのマッチョ、お肉を使わない給食を提供するベジタリアンの幼稚園などがインタビューに応じています。
世界的な大手チェーン店も、ベジタリアン、ヴィーガン向けの商品を販売しています。2014年にはバーガーキングがベジタリアン向けのハンバーガーを発売。2017年からは、フィンランドなどのマクドナルドでヴィーガン向けのハンバーガーが提供開始されています。
ヴィーガンは健康的な側面と、動物愛護的な側面で取り入れる方が増えています。動物愛護の考えでは、グッチが毛皮の利用を禁止した事もニュースになりました。食以外にも、こうした価値観が増えつつあります。
健康的、動物愛護的な側面で増え続けるヴィーガン主義ですが、その一方、精肉店の襲撃など、営業妨害をする過激なヴィーガン主義者も一部で問題になっています。フランスでは精肉店への襲撃が多発し、イギリスでは2018年11月、ステーキハウスにヴィーガン主義の集団が押し寄せ、肉食反対の集会を起こすという一幕もありました。
@brightonargus vegans invade West Street steak house #DxEBrighton #DxE #DirectActionEverywhere pic.twitter.com/dnou6y8qpD
— Selppa (@SelppaSelppa) November 24, 2018
日本政府はオリンピックが開催される2020年の訪日外国人を、約4000万人と想定しています。欧米で増加するベジタリアン・ヴィーガンの“おもてなし”も、今後の課題と言えます。2018年、惜しくも亡くなった元格闘家の山本“KID”徳郁さんは、化学調味料を一切使わない、無添加のカレー専門店を運営していました。同様に、ビーガン向け、ベジタリアン向けの人気専門飲食店も年々増えてきています。銀座、新宿、池袋などでお店を構える「アインソフ」、渋谷の「なぎ食堂」など、人気店としてネットでも紹介されています。
なぎ食堂渋谷店、地味に改装作業を行ない、本日リニューアルオープンと相成りました。何も変わってない、と思われるかもしれませんが、徐々にその違いが見えてくると思います。
— なぎ店主 (@nagishokudo) January 11, 2019
厨房が使いやすくなったこともあり、今年は、本気ですんげー料理出していきますので、何卒、よろしくお願いしまーす! pic.twitter.com/TNteb25o73