2019年2月3日、フジテレビ「ワイドナショー」にて、弁護士の犬塚浩さんが2019年に変わる様々な法案を紹介し、「働き方改革」について解説しました。
「働き方改革」とは、働く人が個々の事情に応じた多様で柔軟な働き方を、自分で選択出来るようにするための改革です。犬塚弁護士は、残業の上限の原則(月45時間、年360時間、最大でも単月100時間未満、年720時間以内)を紹介し、番組の出演者やスタッフの立場を解説しました。番組の出演者で“労働者”に該当するのはフジテレビの佐々木恭子アナウンサーのみで、その他のスタッフも労働者となります。犬塚弁護士は、労働者の労働時間を守りながら、番組のクオリティがどこまで維持できるか、使う側(テレビ局)は頭の抱える問題だと解説しました。
続けて、レギュラー出演している東野幸治さんが「1日中働いているタレントについているマネージャーは午前中から夕方までマネージャーがついて、夕方から夜まで別のマネージャーがつく」と、一人のタレントに二人体制となっている現状を報告しました。同様に、レギュラー出演しているダウンタウンの松本人志さんは「年末の『笑ってはいけない』でもスタッフが変わらないといけなくて、制作費が倍かかる」と話し、犬塚弁護士の解説に呼応しました。今回の議論にはありませんでしたが、テレビ局で働く方々は、「働き方改革」の影響で、雇用形態を個人事業主という扱いにするケースも増えてくるかもしれません。
番組ではその他にも、「チケット不正転売禁止法」なども議論されました。「ワイドナショー」は毎週日曜日午前10時から11時15分まで、フジテレビ系列にて放送されています。
【ワイドナショー】
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