ゲルハルト・リヒター「PATH」

2019年4月20日から、ワコウ・ワークス・オブ・アートにて、ゲルハルト・リヒター の個展「PATH」が開催されています。

ゲルハルト・リヒターは、1932年ドレスデン(旧東ドイツ)生まれの作家です。1964年にミュンヘンとデュッセルドルフで初の個展を開催し、1972年のヴェネツアビエンナーレを皮切りに、ドクメンタ(5、7、8、9、10)など、多数の国際展に参加。1997年には、第47回ヴェネツアビエンナーレ金獅子賞を受賞しています。現代美術の巨匠として、近年も新作を発表しています。

本展の中心となるのは、世界初公開となる25点の最新エディション作品「PATH」(2018)です。インクジェット写真の上に、ひっかき傷によるスクラッチ痕を施したこの作品は、リヒターとギャラリーとの四半世紀に渡る関係が契機となり制作されたものです。初めてリヒターが日本で個展を開いた1993年(ゲルハルト・リヒター展、ワコウ・ワークス・オブ・アート)から、数えて25年となった2018年に、全25点のエディション作品として制作されました。本展では、ドイツに残した1点を除く、24点が一挙に展示される他、大型のガラス立体作品も展示されています。

「PATH」の会期は2019年6月1日まで。

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