2019年5月25日から、タカ・イシイギャラリーにて、荒木経惟さんの個展「梅ヶ丘墓情」が開催されます。
荒木さんの作品には「東京ヌード」(1989年)、「東京物語」(1989年)、「東京コメディ」(1997年)など、自身の生まれ育った「東京」を冠するものが多く存在しますが、今回の展示作品のタイトルに、荒木さんは現在居を構える「梅ヶ丘」を選びました。梅ヶ丘の自宅内とその周辺で撮影された作品群の被写体は、人形、像や怪獣のオブジェ、花、モノクロームの空が大半を占めますが、リズムを刻むように妻・陽子さんや、今年95歳のロバート・フランクの写真、今は亡き父と母、夭折した二人の兄の没年を記したメモが挿入されます。
タカ・イシイギャラリーでの荒木さんの個展は、今年27回目を数えます。本展では、中判フィルムにて撮影したカラー、モノクローム写真の新作が約90点展示される予定です。また、展覧会に合わせ、写真集『梅ヶ丘墓情』が刊行されます。
「梅ヶ丘墓情」の会期は2019年5月25日から6月15日まで。