2019年2月9日から、国立国際美術館(大阪)にて、クリスチャン・ボルタンスキーの回顧展「Lifetime」が開催されます。
クリスチャン・ボルタンスキーは、1944年パリ生まれのアーティストです。写真や身分証明書といった記録資料と衣服や文房具といった日用品を組み合わせることで、自己あるいは他者の記憶に関連する作品を制作し、注目を集めるようになりました。1970年代からドクメンタ(ドイツ・カッセル)やヴェネチア・ビエンナーレなどの現代美術国際展に招待され、フランスを代表する国際的なアーティストの一人として今なお活躍しています。日本でも、2006年に高松宮殿下記念世界文化賞を受賞しています。
国立国際美術館、国立新美術館、そして長崎県美術館の3館が共同で企画する本展は、ボルタンスキーの初期作品から最新作までを紹介する、国内初めての大規模な回顧展です。1970年代から近年までのボルタンスキーの様々な試みを振り返ると同時に、ボルタンスキー自身が「展覧会をひとつの作品として見せる」と語るように、作家自身が会場に合わせたインスタレーションを手掛けるという構想のもとに企画されています。
「Lifetime」の会期は、2019年5月6日(月・休) まで。