森美術館チーフ・キュレーターの片岡真実さんがキュレーションした「KUAD ANNUAL 2019 宇宙船地球号」開催

京都造形芸術大学は、2019年2月23日から、卒業・修了制作の企画展「KUAD ANNUAL 2019 宇宙船地球号」を開催します。

本展は、学生の卒業・修了制作をプロフェッショナルが一つの企画展としてキュレーションする、「卒業・修了制作展」としては極めて稀有な展覧会です。アジア人として初めて「シドニー・ビエンナーレ」の芸術監督を務めた森美術館副館長兼チーフ・キュレーターの片岡真実さんが、卒業・修了年次生788名から24組32名を選抜し、約半年間にわたり制作指導を重ねてきました。

前回開催された第1回「KUAD ANNUAL 2018 シュレディンガーの猫」は、4日間の期間中に約2000人が来場しました。2回目となる「KUAD ANNUAL 2019」のテーマ『宇宙船地球号』は、1960年代に経済思想家のケネス・E・ボールディング(1910-1993)や思想家・建築家のバックミンスター・フラー(1895-1983)が、地球全体をひとつの宇宙船と捉えて提唱した思想・概念です。人口爆発、環境問題、大量消費といった近代社会の問題を地球規模の視点で捉えることを促したとして注目を集めた『宇宙船地球号』ですが、こうした問題がますます複雑化、深刻化する今だからこそ、これからの時代を生きていくアーティストの視点を通して、そのゆくえを考えます。

本展は、東京都美術館 (1階 第2・第3展示室)にて開催されます。会期は2019年2月23日から26日まで。

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