大山エンリコイサム「Kairosphere」展開催
2019年3月23日から、ポーラ美術館 アトリウム ギャラリーにて、大山エンリコイサムさんの個展「Kairosphere」が開催されます。
大山エンリコイサムさんは、1983年イタリア人の父と日本人の母のもと東京に生まれ、2007年に慶応義塾大学 環境情報学部を卒業後、2009年に東京芸術大学大学院 美術研究科 先端芸術表現専攻を修了。アジアン・カルチュラル・カウンシルの2011年度グランティとしてニューヨーク滞在以降、同地を拠点としながら各地で個展を行ない、一貫性を保ちつつ変化に富む作風を発展させました。
本展タイトルの「Kairosphere」(カイロスフェア)は、「kairos」(時間)と「sphere」(圏)を組み合わせた大山さんによる造語です。「kairos」は主観的な時間の概念であり、大山さんが制作のプロセスの中で感じた内面的な時間を表しています。また、「sphere」は「stratosphere」(成層圏)や「atmosphere」(大気圏)といった語の接尾辞ですが、大山さんはこれを気体のように不定形かつ流動的な空間と定義しました。これらを組み合わせた「Kairosphere」には「緩やかにふくらむ、時間と空間の圏域」という意味が込められています。
本展は、大山さんの国内初の美術館での個展となります。「Kairosphere」の会期は2019年7月28日まで。