2016年7月6日(水)から、ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)にて、会田誠さんの個展「はかないことを夢もうではないか、そうして、事物のうつくしい愚かしさについて思いめぐらそうではないか。」が開催されています。
会田誠さんは、1965年新潟県生まれの作家です。1991年東京藝術大学大学院美術研究科修了。美少女、戦争画、サラリーマンなど、社会や歴史、現代と近代以前、西洋と東洋の境界を自由に往来し、奇想天外な対比や痛烈な批評性を提示する作風で、幅広い世代から圧倒的な支持を得ています。
本展で会田さんが目指したものは、絵画における「純粋な美」です。会田さんは「こんな絵画展らしい絵画展をやるのは、これが人生で最初で最後だろう」「ゲルハルト・リヒター、ジェフ・クーンズ、ダミアン・ハーストといった国際的アーティストと、自分との関係を深く考えた末の結論だ」とコメントしています。本展のタイトル「はかないことを夢もうではないか、そうして、事物のうつくしい愚かしさについて思いめぐらそうではないか。」は、岡倉天心の『茶の本』(浅野晃訳)の第1章末尾の言葉からの引用となります。こんな荒んだ時代だからこそ落ち着いて「純粋な美」について再考したい、という思いが込められています。
本展では50点以上の作品が展示されています。会期は8月20日(土)まで。この機会に是非ご高覧ください。
(注)
告知のためのヴィジュアルは、展覧会の内容と激しく乖離したものであることをお含みおき下さい。