2016年4月23日から、KAYOKOYUKI(駒込)にて大田黒衣美さんの個展「channel」が開催されています。
大田黒衣美さんは1980年福岡県生まれの作家です。2006年に東京造形大学美術学科絵画科専攻を卒業した後、東京藝術大学大学院にて修士課程修了。大田黒さんは石膏を水に溶いたものや、ボール紙、チューインガムやウズラの卵の殻、ビニールシートやトタン板など、様々な素材を絵画の道具として扱い、作品を制作しています。
本展では、チューインガムの作品群「sun bath」のシリーズを展開させた写真作品が展示されています。彫刻を施したガムを生きている猫の背中に置いて撮影したこの作品は、スタジオに訪れる野良猫の時間に合わせて即興的に作られました。猫の毛皮は、外気に触れて付着したホコリやゴミと、生き物の体内から表出する老廃物が出会う「channel(海峡)」の様な場所、と作家の大田黒さんは言っています。
会期は5月29日まで。この機会に是非ご高覧ください。