村上華子「ANTICAMERA(OF THE EYE)」開催

2016年4月9日(土)から、タカ・イシイギャラリー東京にて、村上華子さんの個展「ANTICAMERA(OF THE EYE)」が開催されます。

村上華子さんは1984年生まれの作家です。東京大学文学部卒業後、東京藝術大学映像研究科修士課程修了。その後ベルギー政府奨学生として渡欧し、ポーラ美術振興財団在外研修(パリ)、ル・フレノワ: フランス国立現代アートスタジオを経て現在フランスを拠点に活動しています。

『あらゆる写真は網膜であるかもしれない。それがいつの時代であれ、どこかで、誰かの網膜に映った光景、あるいはその断片である。それは一枚の紙片であったり、銀メッキした銅版、あるいはガラス板、フィルム、さらには電子媒体でもあり得る。だがそのいずれも、一度網膜に映り、そして消えたものの物質化である。
橙色の光が射し込む。網膜が世界と衝突し、距離は完全に零になる。あるいは、衝突したのは世界のほうかもしれない。ともあれ、そこですべての距離は消えた。アンチカメラ。まぶたと網膜の間で、時が宙吊りになった。』
2016年2月 村上華子

タカ・イシイギャラリーでの初個展となる本展では、黎明期のカラー写真であるオートクロームから着想を得た新作が展示されます。会期は2016年5月7日(土)まで。この機会に是非ご高覧ください。

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