ZOER & VELVET個展「BLAS」

2015年8月7日(金)から8月29日(土)まで、カイカイキキギャラリー(東京・麻布)にて、ZOER&VELVETの展覧会が開催されます。

ZOER(ゾエール)は、2000年初頭、産業デザインを学びながら、頻繁にボムを行い、荒廃した土地の中に感受性豊かな色が盛り込まれた作品を製作し始めました。建築家の様に、ZOERは詩をもって絵画作品を作り上げ、政治的な色を帯びた視点で社会や文化を描きます。VELVET(ヴェルヴェット)、本名MatthieuPommier(マシュー・ポミエ)は、2000年代より、フランスの西部にてウォール・ペイントを開始しました。彼の創造力は、そこにある臨海や産業的な風景よりもたらされ、そこから多くのインスピレーションを得てきました。工業デザインの学位を取得した後、現在は工業デザイナー、またアーティストとして活動しています。

カイカイキキが主催している多くの若手アーティストを輩出してきたGEISAIは、既存の文脈から解放された、世界中のクリエイティブなアーティストを中野ブロードウェイ内のカイカイキキのギャラリー、Zingaroへと招聘する新しいプロジェク卜、「GEISAI∞infinity」となりました。その企画の第3弾として、2015年4月にZOER&VELVETの展覧会「L'ETATLIMITE/極限状態」が開催されました。本展のタイトル「BLAS」は、「blasphemy(神への不敬、冒涜)」という言葉からつけられました。日本では、現状あまり深刻な問題ではありませんが、ヨーロッパにおいては、移民や難民の問題が非常に大きいです。その現代社会の問題を土台に、ZOER&VELVETは、全てを失った終焉後の世界とは一体どのようなものであるのかを、キャンバス上へ描いていきます。本展でZOER&VELVETは約1ヶ月のあいだ日本に滞在し、カイカイキキギャラリーの壁3面へと張り込まれた巨大なキャンバス上に描き、ギャラリー史上最大の作品を制作しました。

会期は8月29日(土)まで。この機会に是非ご高覧ください。

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