2015年7月25日(土)から、国立国際美術館(大阪・中之島)にて、ヴォルフガング・ティルマンスの国内美術館では11年ぶり、西日本では初となる大規模な展覧会が開催されます。
ヴォルフガング・ティルマンスは、1968年ドイツ生まれの作家です。イギリスでデザインを学んだ後、ロンドン、ニューヨーク、ベルリンに移り住み、1980年代から雑誌『i-D』等の媒体で作品の発表をおこないます。1988年、ドイツのカフェでの個展を皮切りに、現代美術作家としての活動を開始。2000年にはイギリスのターナー賞を受賞し、これまでにロンドン・テートブリテン(2003年、イギリス)やシカゴ現代美術館(2006年、アメリカ)などで大規模な回顧展を開催しています。日本では2004年、東京のオペラシティ・アートギャラリーで国内美術館初の大規模個展を開催しました。近年の主な展覧会には、ストックホルム近代美術館(2012年、スウェーデン)、サンパウロ近代美術館(2012年、ブラジル)、チューリッヒ美術館(2012年、スイス)、ノルトライン-ヴェストファーレン州立美術館(2013年、ドイツ)等があります。
本展は国立国際美術館のみ開催され、他館への巡回はありません。近作、新作を中心に約200点近くが展示され、日本では見る機会が殆どなかった映像作品も2点紹介されます。ティルマンス自身がデザインした展示空間で、日本初公開となる多数の写真作品や、2014年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展で発表された2台のプロジェクションによる「Book for Architects」などの作品も展示されます。
ヴォルフガング・ティルマンスの西日本初となる本展の会期は2015年9月23日(水・祝)まで。この機会に是非ご高覧ください。