2014年3月7日からユカ・ツルノギャラリー(東雲)にて、カンディダ・ヘーファーの日本初個展が開催されています。
カンディダ・ヘーファーは1944年生まれ、ケルン(ドイツ)在住の作家です。ドイツの現代写真を代表するアーティストであり、アンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトゥルート、トーマス・ルフらとともに、ベッヒャー派の一人として世界的に知られている写真家です。これまでに、クンストハレ・バーゼル、クンストハレ・ベルン、フランクフルト現代美術館、ニューヨーク近代美術館、パワープラント(トロント)、クンストハレ・ブレゲンツ、ラディック美術館(ケルン)など、多数の美術館で作品を展示してきました。2002年にドクメンタ11に参加し、2003年にはマルティン・キッペンベルガーと共にベニス・ビエンナーレのドイツ館代表に選出されています。作品はポンピドゥーセンター(フランス)、グッゲンハイム、ニューヨーク近代美術館(ニューヨーク)、バーゼル美術館など、複数のパブリックコレクションに収められています。
初期作品では、ドイツのトルコ人移民労働者によってもたらされた都市の視覚的変化を扱っていますが、この主題から建造環境が人に与える影響について関心が広がったことにより、鉄道、駅、温泉、図書館、美術館、動物園、銀行、オペラハウスなど、文化的象徴となる豪奢な建築物から日常的な建物に至るまで様々な公共空間を撮り続けてきました。ヘーファーが捉える人の存在しないイメージは逆説的に、その空間にいた人物を思い起こさせます。本展では、図書館、劇場、宮殿の写真など代表的なモチーフの大型作品7点が展示されています。
本展の会期は5月10日まで。現代写真の重要な作家の日本初個展、この機会に是非ご高覧下さい。
カンディダ・ヘーファー展
会期:2014年3月7日(金)- 5月10日(土)
ユカ・ツルノギャラリー
東京都江東区東雲 2-9-13-2F
時間:展覧会期間の火 - 土、11:00 - 19:00
定休日:日・月・祝祭日
http://yukatsuruno.com/