ミヅマアートギャラリー(市ヶ谷)にて、2013年6月12日から、宮永愛子さんの個展「house」が開催されています。
宮永さんは、1974年京都生まれの作家です。日用品をナフタリンでかたどったオブジェや、塩を使ったインスタレーションなど、気配の痕跡を用いて時を視覚化する作品で注目を集めています。これまで国内外の多数の展覧会に参加し、昨年の2012年には、国立国際美術館(大阪)にて開催された「宮永愛子: なかそら -空中空-」において、壮大な作品展示が大きな反響を呼びました。
本展は、大阪で展示され象徴的な作品となったナフタリンの椅子作品を関東で初めて展示し、新作を加えて構成されています。平成23年度五島記念文化賞美術新人賞を受賞した後、宮永さんは自身の日常である日本の「裏側」の景色を見る旅に出ました。アメリカを拠点として中南米を回り、これまで見た事のなかった景色を見た宮永さんは、日本の反対側にある景色も、私たちの日常の景色とつながり、隣り合っていると感じたのです。
宮永さんは、世界の形はいつも小さな日常の中に見つかると考えます。「house」とは、私たちの日常で最も親しい景色です。日本の反対側という最も遠い景色の旅から戻り、日常の中で結晶化された宮永さんの作品には、これから私たちの前に続いていく景色へとつながる鍵がみつかるかもしれません。会期は2013年6月12日(水)から8月3日(土)まで。この機会に是非ご高覧下さい。
宮永愛子展「house」
2013年6月12日(水)- 8月3日(土)
ミヅマアートギャラリー
東京都新宿区市谷田町3-13神楽ビル2F
開廊時間 :11:00 – 19:00
閉館日 : 日曜日、月曜日、祝日
公式ウェブサイト
http://mizuma-art.co.jp/