タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(六本木)にて、2013年3月9日(土)から4月6日(土)まで、フランシス・ベーコン展が開催されます。本展では、ベーコンが制作の重要なイメージソースとして使用した写真のコンタクトシート合計11点が展示されます。
ベーコンが制作に当たって、生身のモデルよりも写真を参考にしていたことはよく知られています。ジョン・ディーキンをはじめとする写真家に撮影を依頼することもありましたが、当時ニューヨークで活動をしていた無名の写真家によって撮影された写真も多く残されています。それらのコンタクトシートからは、ベーコンが持っていた人体への特異な視線も窺い知ることができます。
1974年、ベーコンは写真の使用について「私はイメージを写真とは非常に遠く、区別されたものとして扱いたいと思っている。私は、写真を外国語の辞書を使うように利用しているだけである。」とも語っており、ときにはそれらに直接書き込みを入れ、作品の制作アイデアを練っていました。
これらの貴重なコンタクトシートの一部は、ロバートソン・コレクションとして保管されてきました。ベーコンのスタジオで電気工として働いていたマック・ロバートソンは、ベーコンが処分しようとしていた作品に加え、コンタクトシートや日記等の資料を譲り受けて長らく保管していましたが、その後売却にいたります。本展で展示されるコンタクトシートも、ロバートソンが譲り受けた資料の一部となっています。
なお、2013年3月8日(金)から5月26日(日)まで、東京国立近代美術館にて、ベーコンの没後アジアでは初めてとなる回顧展「フランシス・ベーコン展」が開催されます。展覧会詳細については、同展特設ウェブサイトをご覧ください。
フランシス・ベーコン展
東京国立近代美術館
http://bacon.exhn.jp/
Taka Ishii Gallery Photography / Film
タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム
tel: 03-6447-1035
web: http://www.takaishiigallery.com/
会 期 :2013年3月9日(土)- 4月6日(土)
[住所]東京都港区六本木6-6-9 ピラミデビル2F