第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 日本館 パヴィリオン賞(金獅子賞)受賞

第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展において、日本館(伊東豊雄コミッショナー、国際交流基金主催)は、パヴィリオン賞(金獅子賞)を受賞しました。

今年の日本館の展示は、「ここに、建築は、可能か」と題し、コミッショナーの伊東豊雄さん、参加作家の乾久美子さん、藤本壮介さん、平田晃久さん、畠山直哉さんと共に東日本大震災で被害を受けた陸前高田に被災者等が集まれる集会場「みんなの家」の建設を巡るドキュメントを提示し、震災後の建築の可能性を問う内容となっています。

2012年8月29日11時(現地時間)にビエンナーレ開幕と共に本年度の各賞が発表され、日本館の展示「ここに、建築は、可能か」は、国別参加部門における金獅子賞を受賞しました。日本館のパヴィリオン賞(金獅子賞)受賞は、1996年の第6回ヴェネチア・ビエンナーレ建築展(磯崎新コミッショナーによる「亀裂」)以来、2回目の快挙となります。

受賞に関して、コミッショナーの伊東豊雄さんは下記のコメントを発表しました。

「大変光栄です。今回のテーマは「カタストロフィー」という大変特異なテーマだったので、どこまで世界の皆様に理解していただけるか心配しておりましたが、それを今回理解していただく事ができ、受賞できた事をうれしく思います。
また、被災地という特殊な状況での小さなプロジェクトだったのですが、小さいプロジェクトの中で、「建築とは何か?」、「みんなが集まるとはどういう事か?」、建築のもっともプリミティブな意味を問い直すという事が理解いただけてそれもまた大変うれしく思います。」

トーマス・デマンド、オラファー・エリアソン、フィッシュリ&ヴァイスなど、多くの芸術家も出品作家として選出されました。第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展の会期は2012年8月29日から11月25日までとなっています。

第13回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展
開場:ジャルディーニ地区(Giardini di Castello)、アルセナーレ地区(Arsenale)など
日時:2012年8月29日(水)から11月25日(日)
サイト:http://www.labiennale.org/it/Home.html

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