2012年4月14日(土)~6月10日(日)まで、群馬県立近代美術館にて「平川典俊 木漏れ日の向こうに」が開催されます。
平川典俊さんは、1960年福岡県生れ。大学で応用社会学を学び、1988年よりアーティスト活動を開始。1993年に渡米し、以後ニューヨークを拠点に活動を続けています。世界各地の美術関係者と会い、直接自分の考えを説明し、文化的差異がもたらす認識や社会と自己の関わり方をテーマに、写真、ビデオ、サウンド、テキスト、映像、インスタレーションといったさまざまな媒体をもちいて作品を制作しており、これまでにポンピドーセンター、フランクフルト近代美術館など、世界各国で300回を超える展覧会に作品を発表して来ました。同時に各地でパフォーマンスやレクチャーをおこない、その作品は身体性やジェンダー、メディア、宗教、現代美術そのものなど、いずれも一見きわめて広範囲かつ挑発的なテーマを扱っているように見えながらも、その根底には一貫して社会システムと個人、個人と自由意志についての真摯な問いかけと提言が存在しています。
この展覧会は、鑑賞者に絶えず問いかけをおこない、認識の変革を迫る平川さんの作品群を可能な限り網羅し、これまでの軌跡を振り返るとともに、これからの世界におけるアートと社会の関わり、アートが果たす役割についての再考を促す、平川さんの日本で初めての大規模回顧展となります。山口情報芸術センターでの映像と音響を使った新作に、これまでの作品を新たに加え、当館の空間全体を使った構成によって、常にセンセーショナルな作品を発表し続ける平川さんの芸術表現が紹介されます。
その他にも、関連イベントとしてシンポジウム、記念講演会、学芸員による解説会を予定しています。展覧会カタロクは美術出版社より刊行されます。20年以上にわたり世界各地を訪れて徹底的なフィールドワークをおこないながら制作活動を行ってきた平川典俊さんの大規模回顧展、この機会に是非ご高覧下さい。
展覧会名─ 平川典俊「木漏れ日の向こうに」
会場─ 群馬県立近代美術館展示室1
会期─ 2012年4月14日[土]─6月10日[日]│月曜日休館[祝日の場合はその翌日]
開館時間─ 午前9時30分─午後5時
観覧料─ 一般600[480]円/大学・高校生300[240]円
●[]内は20名以上の団体割引料金 ●中学生以下、障害者手帳等をお持ちの方とその介護者1名は無料
主催─ 群馬県立近代美術館
協力─ 山口情報芸術センター[YCAM]
企画協力─ ワコウ・ワークス・オブ・アート/Gallery HAM/NANZUKA
美術館公式サイト─ http://mmag.pref.gunma.jp/