近藤聡乃展 「KiyaKiya」

ミヅマアートギャラリーでは10月11日(火)より近藤聡乃展「KiyaKiya(きやきや)」が開催されます。

3年ぶりの個展となる本展は、新作アニメーション「KiyaKiya」とそのドローイング、油彩、スケッチで構成されます。
タイトルになっている「KiyaKiya」は「胸がきやきやする」という古い日本語から取った言葉です。近藤さんは、澁澤龍彦『少女コレクション序説』中の「幼児体験について」という一編で、この言葉と出会いました。「何とも説明しがたい、懐かしいような、気がかりなような気分」、「既視感(デジャ・ヴュ)」の気分を表すこの言葉の存在を知ったことが「KiyaKiya」シリーズ制作のきっかけとなりました。

アニメーションでは、少女が紙芝居を演じ続けています。近藤さんは紙芝居のページの表裏に時差があること(観客が絵を見ながら聞いている話は、その前の絵の裏に描いてある。つまり紙芝居の紙の表裏には、1ページ分の時差がある)に気づいた時、日常生活のすぐ後ろにある、ほんの少しずれた別の世界の可能性を感じたと言います。
作品中では、3つの世界が進行しています。どの世界にも同じ少女が存在し、それぞれの時間を過ごしながら、その軌道が少しずつずれ、互いに干渉し合い、入れ替わり、それでも気づかずにその軌道を回り続け、それを永遠に繰り返します。

本展は、ずっと忘れていた大事なことがあったような、それを今にも思い出してしまいそうな、そんな息苦しいような懐かしい体験をさせることでしょう。

また「KiyaKiya」のスケッチ原画集を弊ギャラリーにて先行発売されます。

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書名:近藤聡乃スケッチ原画集「KiyaKiya」
ブックデザイン:寄藤文平
発行日:2011年10月25日
ISBN:978-4-904292-16-7
仕様:A5変形/天糊並製/片面印刷/特色4色/角R
ページ数:402ページ
価格:2300円(税別)

新作アニメーション「KiyaKiya」のための
スケッチ原画200点を収録した、著者の初となる作品集。
ブックデザインは人気デザイナーの寄藤文平氏が担当。
透けのある本文用紙に、原画に忠実に特色4色で再現した
一枚一枚が重なった美しい一冊です。
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展覧会、そして初の作品集をどうぞお楽しみ下さい。

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