ゼロ年代のベルリン わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)

東京都現代美術館では、2011年9月23日(金・祝)から2012年1月9日(月・祝)にかけて、「ゼロ年代のベルリン わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)」が開催されます。

1989年の壁の崩壊後、ベルリンは変化を続け、政治、経済、文化の実験場として世界の注目を集めてきました。壁の時代、ベルリンは自由を熱望し、自由のための闘争の象徴ともなりました。その当時の熱気は今も残り、都市の中に散在するフリースペースとともに、現在のベルリンを「特別な場所」にしています。「ここ」にある小さなユートピア-わたしたちに許された特別な場所の現在(いま)を、世界から集まりベルリンに住む18組(12カ国)のアーティストたちが、映像、絵画、パフォーマンスなど多様な表現によって映し出します。

本展覧会では、ベルリンのアートを語る上で欠かせないアーティスト、ヨン・ボックが本展のために東京を舞台にした新作を制作します。全く新しい視点から切り取られる東京の姿は必見です。さらにシンガポール生まれのアジア人アーティスト、ミン・ウォンの作品も展示。ミン・ウォンは2009年にヴェネツィア・ビエンナーレでシンガポール人としては最高の審査員特別表彰を受賞するなど、国際的に最も注目される若手映像作家です。本展では、イタリア映画の鬼才パゾリーニ監督の「テオレマ」の登場人物6役を一人で演じる作品を発表します。

本展覧会は、日独交流150周年を記念してドイツ文化センターとの共催で開催されます。

[出品作家]
ネヴィン・アラダグ
ヨン・ボック
フィル・コリンズ
オマー・ファスト
フジ・リユナイテッド(サイモン・フジワラ&カン・フジワラ)
イザ・ゲンツケン
カタリーナ・グロッセ
アリシア・クワデ
シモン・デュブレー・メラー
キアスティーネ・レープストーフ
アンリ・サラ
マティアス・ヴェルムカ & ミーシャ・ラインカウフ
ミン・ウォン
ヘギュ・ヤン

*10/29~
サーダン・アフィフ
ジェイ・チュン & キュウ・タケキ・マエダ
クリスチャン・ヤンコフスキー
空間実験研究所(オラファー・エリアソン設立)

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